大陽日酸はこのほど、中国・四川省の水素製造装置メーカーAlly Hi―Techと、資本・事業提携契約を締結したと発表した。 Ally社は、2000年に設立され、水素製造装置の設計、製造、販売を行っている。小型・中型水素プラントの製造能力とコスト競争力に優れ、大手国有企業を含む多数の顧客から信頼を得てきた。 また、北京五輪では燃料電池車向け水素設備の納入など、複数の国家プロジェクトも受注しており、タイ、フィリピン、台湾、韓国、インドなど、アジア諸国を中心に販売実績を伸ばしている。 大陽日酸は、中期経営計画「Ortus Stage 2」のオープンイノベーション戦略に基づき、提携・出資によるガステクノロジーの領域拡大の取り組みを推進。水素を主要なガス商材の1つと位置づけ、近年は積極的な事業展開を図っている。 今回、Ally社と戦略的なパートナー関係を構築し、水素製造装置を事業ポートフォリオに加え
伝統工芸「輪島塗」で有名な石川県輪島市。2019年4月、海沿いののどかな観光地に青いボディーの燃料電池車(FCV)が走った(図1)。手掛けたのは2輪車大手のヤマハ発動機である。グループ会社で生産する4輪ゴルフカートをベースに、量産を見据えた試作FCVを開発した。 かねて進めてきた電気自動車(EV)を使っての商用サービスにFCVを組み込み、航続距離の短さや充電の待ち時間といったEVの弱点を埋めていく。地方の貴重な交通手段として存在感を高め、将来の競争力確保に向けた地盤固めを急ぐ。 同社は「ランドカー」と呼ぶゴルフカートを展開しており、今回、既存の4人乗り車両のプラットフォーム(PF)に燃料電池(FC)スタックや水素タンクといった基幹部品を組み込んだ格好だ。 車両区分は黄色ナンバーの軽自動車で、乗車定員は運転者を含めて4人である。前席に2人、後席に2人座れる。車両寸法は、全長3370×全幅13
関連度順 日付順 ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。 Photo by Louis Moncouyoux on Unsplash A huge energy storage deal raises major doubts 三菱日立パワーシステムズと、米国の岩塩坑運営企業マグナム・デベロップメント(Magnum Development)が提携を発表した。水素と地下深くに格納された圧縮空気を利用する世界最大規模のエネルギー貯蔵プロジェクトに取り組む。 エネルギー専門家の中には、このプロジェクトの実現可能性に疑問を投げかけている人物もいる。プロジェクトで使用する技術の現在の経済性や、これらの技術が送電網における電力貯蔵の選択肢として幅広く使用されていないことを踏まえてのことだ。加えて今回の発表では、顧客だけでなく、公的資金源や民間資金源を特定しておらず、今後数週間から
世界最大級で最高クラスの水素燃料電池車の水素ステーションが5日、上海化学工業区で正式に完成した。中国新聞網が伝えた。 上海化学工業区にある水素ステーションの敷地面積は約8000平方メートルで、水素の1日の供給能力は約2トン。水素注入、タッカー車注入、燃料電池車整備・充電の機能を持つ。 排ガスやエネルギーの問題により、自動車産業は代替エネルギーを積極的に模索している。水素燃料電池などの発展が注目されている。 上海市科学技術委員会のデータによると、上海は2017年に「燃料電池車発展計画」を発表し、2020年までに水素ステーションを5−10軒建設し、3000台の応用モデルを推進するとした。 上汽集団と上海化学工業区は昨年、戦略的協定に調印し、中国内をリードする燃料電池車・水素エネルギーモデル拠点の建設を計画した。 5月24日に開催された浦江革新フォーラム2019において、「長江デルタ水素回廊の建
2019年5月31日、米華字メディア多維新聞は、水素エネルギー開発の分野において、中国は日本から謙虚に学ぶべきであるとする評論記事を掲載した。 記事はまず、河南省南陽市で近ごろ「水を加えれば水素が発生して自動車を走らせることができる」という技術が開発されたという情報の真偽をめぐり、世間で大きな議論が巻き起こっていると紹介。「科学的な常識がないだの、利害関係が背後にあるだのと言われている。しかし理性的に考えれば水は確かに水素に変わり、水素は未来のエネルギーとして重要な存在なのだ」とした。 そのうえで、自ら水素を生む方法は電気分解だけではなく、今回物議を醸した「水を加えれば水素ができる」自動車は水に活性金属を加えて水素を発生させる方法であると指摘。この方法は「有限な活性金属をこのために使用する価値があるかという点で疑問なうえ、環境汚染を引き起こす可能性もある」と解説した。 そして「われわれは水
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