将来、国内水素需要が高まると、国内生産で賄えない量は、海外からの輸入に頼らざるを得ません。水素が石油や天然ガスと同じように一般的に利用される社会の実現に向けて、経済的かつ安定的に大量の水素を調達するための先駆けとして、世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」がNEDO※1の支援のもと、HySTRA※2により開発されました。 そして、2022年春、オーストラリアで製造された水素を液化し、約9,000kmの航海を経て兵庫県神戸市まで海上輸送するパイロットプロジェクトに世界で初めて成功しました。 「すいそ ふろんてぃあ」は、約40年前に日本で初めて建造したLNG運搬船やJAXA種子島宇宙センターにロケット燃料用の液化水素貯蔵タンクを建設・運用等を提供して以来、長い歴史をかけて更に磨きをかけた極低温及び水素関連技術をもとに、新たに開発された運搬船であり、マイナス253度の極低温を保つことがで