12年前の事件で罰金の略式命令を受けた男性が、インターネットで自分の名前で検索すると当時の記事などが表示されるのはプライバシーの侵害だと訴えた仮処分について、札幌地方裁判所がグーグルに検索結果の削除を命じる決定を出したことが分かりました。 これについて、札幌地方裁判所が7日、「逮捕から12年以上が経過しているのに、世界中からアクセスできるインターネットで犯罪経歴を明らかにすることが公共の利益にかなうとは言えない」として、グーグルに検索結果の削除を命じる仮処分の決定を出したということです。 これについて、グーグルは「仮処分の決定内容を見ていないのでコメントできない」としています。 一方、男性の弁護士は「同じようにプライバシーがさらされて苦しんでいる人はたくさんいる。軽微な犯罪の経歴が永遠に残るのは今後の生活に関わるので、グーグルなどの企業にはその重みを認識してもらいたい」と話しています。