『一人でも部下がいる人のための ほめ方の教科書』(中村早岐子 著、西出ひろ子 監修、かんき出版)の著者は、航空会社のCA経験を活かし、チームビルディング、モチベーションアップ、接遇などをテーマに研修・講演を実施しているという人物。 これまで、「部下を叱るのは難しい、なかなか真意をわかってもらえない」と悩む多くのリーダーや上司の相談に乗ってきたそうです。 そんな方々に、私は「まずは、ほめてみませんか」とアドバイスしています。 「えっ」と思われた方もいるかもしれませんが、「ほめる」も「叱る」も、その本質は同じです。 相手に「成長してほしい、能力を存分に発揮してほしい」という期待があるから、私たちは部下を叱るのではないでしょうか。 問題は、その期待をどのように伝えれば、部下との信頼関係が築けるか、ということです。「叱る」のも一つの手ですが、より大きな効果を発揮するのが実は「ほめる」ことなのです。