jp.quora.com 『美味しんぼ』で有名な例のセリフがあるけれど、とても良い心構えだと思っている。そこは別にトンカツに固執しなくてもいいわけで、各自、「これが食べられなくなるまで落ちぶれたらあかん」みたいな、基準となる食べ物があると、生き方に筋がひとつ通るのではないか。私の場合は「海鮮丼」がたぶんそれにあたる。 ある日、唐突に飢えた気分になり海鮮丼が食べたくなる。ストレスの閾値が一定ラインを超えるとそうなるのだろう。魂が海鮮丼を求めるのだ。それも、ちゃんとお店で出されたものでないと納得できない。スーパーで刺身盛り合わせを買い、家で白米の上に並べるとかいう「ジェネリック海鮮丼」で私の魂は慰安しない。 海鮮丼にもピンキリある。千円くらいのランチセット風のもあれば、老舗のお寿司屋さんで出される二千円くらいの丁寧な海鮮丼もあり、三千五百円ぐらいの観光地ぼったくり海鮮丼もある。私は海鮮丼に貴賤