内閣府が16日に発表した2021年4─6月期国内総生産(GDP)は物価変動の影響を除いた実質ベース(季節調整値)で前期比プラス0.3%、年率換算では同1.3%だった。唐鎌大輔氏のコラム。写真は18日、スカイツリーから見た都内の景色(2021年 ロイター/Marko Djurica) [東京 19日] - 内閣府が16日に発表した2021年4─6月期国内総生産(GDP)は物価変動の影響を除いた実質ベース(季節調整値)で前期比プラス0.3%、年率換算では同1.3%だった。日本経済研究センターのまとめる「ESPフォーキャスト」における予想中央値(前期比・年率プラス0.66%)も上回っており、仕上がり自体は「強め」と評価すべき内容である。 「強め」となった最大の背景は民間最終消費が前期比プラス0.9%、その中核となる家計最終消費が同0.8%と伸びたことだった。エコノミスト予想を集計する「ESPフォ