エンジニアリング大手の千代田化工建設が総額1000億円規模の金融支援を要請していることが日経ビジネスの取材で17日、分かった。千代田は米国の液化天然ガス(LNG)プラントの工事費用がかさみ2018年4~9月期に1086億円の最終赤字を計上。自己資本比率が12.7%まで低下し、財務の立て直しが喫緊の課題になっていた。今期中の資本増強を目指し、筆頭株主の三菱商事のほか、国内外の同業他社や投資ファンドに支援を打診している。 千代田化工建設は海外のLNGプラント建設で実績を積んできたが……(写真は同社が手掛ける米LNGプラント「フリーポート」、Freeport LNG Development, L.P.提供) 千代田側はJPモルガン証券をファイナンシャルアドバイザーに指名し、第三者割当増資による資金の出し手を募っているもよう。1000億円規模と巨額の支援要請とあって、資金力のある海外の投資ファンド