法に触れてみないか 可視化法学とは、とかく分かりにくい法律を情報技術を用いて可視化する試みだ。「法律の可視化」で検索しても出てくるのは取り調べの可視化ばかりだが、可視化法学とはそういう意味ではなく情報工学を用いて法律間のつながりや構造を明らかにするプロジェクトだ。 法律は杓子定規で古臭くコンピュータなどは使わず、法律と情報技術は無縁だと考えられがちだ。 だから、これまで法律に対して可視化するとか情報技術の対象にするという風には考えられなかった。理由は2つ考えられる。 一つには法律は条文の数が多く構造は複雑で昔の非力なコンピュータでは処理が出来なかった点。もう一つは、情報工学と法律学では研究している人たちが異なっているのでなかなか法律学の方に情報技術を活かすという発想が少なかったからだ。 現在ではコンピュータの処理能力も向上し、またビックデータをはじめとしたデータ分析の技術も進化したため複雑