投資、賃上げを要請=「内部留保」増加に不満-麻生財務相 麻生太郎財務相は2日の閣議後記者会見で、企業の利益の蓄積である「内部留保」が増加を続けていることに対し「もう少し設備投資などへ回すお金の比率が高くてもいい」と述べ、企業の資金の使い方に注文を付けた。投資が伸び悩む一方で、企業が資金をため込んでいる状況に不満を示したもので、政府・与党が投資や賃上げを求める声は今後、一段と強まりそうだ。 財務省が1日に発表した法人企業統計調査によると、2015年度末の内部留保は前年度末比約23兆円増の377兆8688億円となり、4年連続で過去最高を更新した。一方、15年度の設備投資は前年度比7.1%増だったが、直近では昨年10~12月期以降、3四半期連続で前期比(季節調整済み)マイナスが続いている。(2016/09/02-20:40) 【経済記事一覧へ】 【アクセスランキング】