27日のニューヨーク外国為替市場は、ドルを買って円を売る流れが加速した。対ドルの円相場は一時1ドル=105円35銭まで値下がりし、7月下旬以来約3カ月ぶりの円安ドル高水準をつけた。 朝方に発表された週間の新規の失業保険申請件数が前週よりも減少し、米雇用情勢が回復しているとの見方が広がった。このため、米中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が年内に追加の利上げに踏み切るのではないかとの観測が強まり、ドル買い円売りが進んだ。 午後5時(日本時間28日午前6時)時点の円相場は、前日の同時刻に比べて80銭円安ドル高となる1ドル=105円23~33銭だった。(ニューヨーク=畑中徹)