1台の物理的なハードウエアに複数のサーバーを集約する場合を考えてみよう。負荷のかかるサーバーには多くリソースを割り当て,負荷の低いサーバーに割り当てるリソースは少なくしたい。そこでここでは,Xen3.0.2-2を使用し,Xenのドメインに対するCPUとメモリー・リソースの割り当て方法と,あるハードウエアで動作している仮想マシンを,稼働させたままほかのハードウエアに移動させる「ライブ・マイグレーション」機能を紹介する。 複数のCPUを割り当てられる Xenは,バージョン3.0からSMP(対象型マルチプロセッシング)に対応し,各ドメインに複数のCPUを割り当てられるようになった。従って,高いパフォーマンスが必要なドメインには多くのCPUリソースを割り当て,パフォーマンスをそれほど必要としないドメインには少なく割り当てることが可能である。 Xenは,ドメインが起動すると,仮想CPUを定義する。そ
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