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ブックマーク / www.yamdas.org (1)

  • 村上龍「イビサ」

    村上龍「イビサ」(講談社文庫) 村上龍は現代日の文壇において、最も過小評価されている作家である。 では、何故過小評価されるのか。これには村上龍自身にも責任がある。確かに彼のようなタイプは日においては嫉妬ややっかみを受けやすいし、人もそれを自覚してなお、そのポジションから下りようとはしない。それ自体はいいのだが、困ったことに初期の映画に代表されるように、彼は定期的にクズとしか呼びようのない下らない仕事をしてしまう。彼の雑文仕事の中で最も知られている「すべての男は消耗品である」もカスだし。 どんな作家でもある程度不意な仕事もやってしまうのだろうが、村上龍の場合その下らない仕事がやたらと目立ってしまうのである。誰かも書いていたが、ホームランバッターの宿命だろうか。 言うまでもなく、「イビサ」はホームランの部類に入る作品だ。 デビュー作「限りなく透明に近いブルー」から、90年代における「五

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