このままでは放送のデジタル化が失敗しかねないと 総務省も感じ始めたようだ。 その結果、テレビとネットの融合が本格的に始まるかもしれない ●大きな起爆力を秘めた方向転換 先週号で取り上げたように、民放各局がまるで示し合わせたかのように相次いで、ネットでのテレビ番組のオンデマンド有料配信を始めることを発表した。それによってテレビとネットの融合が一歩進むかもしれないみたいなことを書いたけれど、実際のところ、すでに流した番組を有料で見せる程度で「テレビとネットの融合」というのは、ちゃんちゃらおかしい、というぐらいのものでしかない。これしきのことで、テレビのありようが大きく変わったりはしないだろう。 ところが、7月29日に総務省が発表した、情報通信審議会の第2次中間答申どおりになれば、テレビとネットの関わりは根本的に変わるかもしれない。この答申は、パソコンが本格的にテレビを見る装置になり、放送と通信