北海道電力は今年の冬に電力の需給バランスが厳しい状況になることを早々と公表して、抜本的な対策に着手した。節電と言えば暑い夏を想像しがちだが、寒い冬に電力不足が懸念される地域は北海道だけではない。東京電力など東日本のほか中部・北陸・中国の電力需要は夏よりも冬のほうが多い。 まだ予断を許さないものの、今年の夏は心配されていた計画停電は避けられそうな状況だ。企業と家庭の双方で節電対策が進められた効果は大きいとみてよい。しかし節電対策は夏だけではなくて冬も必要になる。実際に各地域における過去の電力需要を見ると、冬の1月から2月は夏のピークと変わらないほどの大きな数値になっている。 東京電力は2011年12月から、毎月の最大電力と供給量を日別にカレンダー形式で公表している。その2月分と7月分を比べると意外なことが分かる。2月に最大電力を記録したのは2月2日(木)の4952万kWで、需給率は92%に達