技術的負債を返済する「4つ目のアプローチ」との併用 続いての事例は、会員数700万人超のポイントサイト「ECナビ」。ECナビを運営するVOYAGE MARKETINGで、開発本部長を務める福田剛広氏から発表が行われた。 ECナビのシステム全体は、テーブル数450個、コード行数は約200万行と、かなりの大規模システムである。技術的負債の返済に本格的に取り組み始めた2015年時点では、テーブル数は1200個、コード行数は約700万行にものぼっていた。 広告システムは、広告枠を管理するシステム、掲載を管理するシステム、そして実際に広告が表示される広告本体の管理システム、大きくこの3層の構造に分けられる。下記の図を見ての通り、システム群の数が多く、重複機能も多数あり、運用自体も手間がかかっていた。 そこでリアーキテクティングで対策を行うわけだが、注目すべきはリファクタリングや、「葬り」という見慣れ