(CNN) 小児に多い発疹性の感染症「猩紅熱(しょうこうねつ)」が英国で猛威を振るい、保健当局が保護者らに注意を呼び掛けている。 昨年9月半ばから今月18日にかけ、英イングランドの保健当局に寄せられた猩紅熱の感染報告は1万5370件を超えた。病気に対する認知度が向上したことなどにより、報告件数が増えている可能性もあるとみられる。 ざらざらした赤い発疹が現れる猩紅熱は感染力が高く、A群溶血レンサ球菌と呼ばれる細菌によって発症する。成人よりも10歳以下の子どもがかかるケースがはるかに多い。 感染初期であれば症状は軽く、抗生物質での治療が可能なため、保健当局は保護者らに対し発疹の有無などに注意を払うよう呼びかけている。早めの治療を施せば、肺炎などの合併症を引き起こすリスクも低減できる。 医学誌ランセットに掲載された最近の研究によれば、2013年に4700件だったイングランドでの猩紅熱の感染件数は