いつの頃からか、面白い文章、とか、格好良い文章、みたいな書けもしないものを書こうとすることを止めて、思いつくままに書くことを良しとするようになりました。それは正しく何かの発散であって、仕事で窮地にある時に書くメールのように思い悩みながら文を考える必要はないし、想いを馳せる人に宛てた恋文めいたメールだかLINEだかなんだかみたいに幾許かの期待と恐れを感じながらどうにか紡ぎ出した結果の凡庸な言葉である必要もないため、書くことに対する気が楽すぎるからだとは思いますけど、どちらかというと夜中に小さな小さな音量で延々と爪弾くギターのどうしようもなく適当なフレーズのようにただただ自分だけに心地良いことだから時々身体が文章を書くことを欲するのだろうという気がします。 今年になり、それなりに長く通っていたギターの教室を辞めたのですが、と、そもそも誰も知り得ないようなごく私的なことを唐突に書いたのは、身も蓋