将棋の羽生善治九段(50)は13、14日の両日、福島市を訪れた。11月に同市の穴原温泉「吉川屋」で第33期竜王戦7番勝負第4局に臨む予定だったが、髄膜炎による入院で第4局は延期となった。そのため、個人的に県内を訪れ、中止となった「福島対局」の関係者へのあいさつ回りを行った。 13日は第4局の会場となるはずだった吉川屋に宿泊、14日には福島民友新聞社を訪れて取材に応じた。 通算タイトル100期を懸けて豊島将之竜王(30)に挑んだ竜王戦について「(敗れたが)自分なりには充実している。相手(豊島竜王)が強かった」と振り返った。 実現しなかった福島対局について「きちんと体調を管理し、またうかがえるように頑張りたい」と語り、新型コロナウイルス禍で福島訪問を迷った中で「皆さんに歓迎して頂いて大変助かりました」と笑顔をみせた。 竜王戦は読売新聞社、日本将棋連盟の主催。中止となった第4局は福島民友新聞社の