エジプトで、大統領職を解任されたモルシ氏を支持するデモ隊と治安部隊の間で8日に起きた衝突は、死者が50人を超え、治安当局はデモ隊が武装していたと主張したのに対し、モルシ氏の支持者側は治安部隊に一方的に銃撃されたと反発していて、対立が深まっています。 エジプトでは、今月3日に軍がモルシ大統領の解任を発表してから、各地でモルシ氏の支持者が抗議行動を続けていて、8日未明には、首都カイロの大統領警備隊の本部前で、デモ隊と治安部隊が激しく衝突しました。 保健省によりますとこれまでに死者は51人に増え、事実上のクーデターが起きて以降最悪の衝突となりました。 今回の事態を受けて、治安部隊を管轄する内務省と軍は、8日、会見を開き、衝突現場で撮影されたとする映像を見せながら、「銃や火炎瓶で武装したデモ隊が、警備隊の建物に突入してきたため治安部隊が応戦した」と説明し治安部隊の対応に問題はなかったと改めて主張し