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ブックマーク / allnight.cocolog-nifty.com (2)

  • 人机交互論: ユーザビリティ活動の成熟度

    ユーザビリティはユーザ中心設計(UCD)プロセスのアウトプットです。UCD は品質管理などと同様に“組織的な活動”ですから、どうしても活動内容のレベル(成熟度)の違いが出てしまいます。上達の早い組織もあれば、稚拙な活動にとどまる組織もあります。 ユーザビリティ成熟度モデル ソフトウェア開発プロセスの品質管理では、米国のカーネギーメロン大学が開発した CMM(capability maturity model:能力成熟度モデル)が業界の事実上の標準になっています。一方、ユーザビリティでは、ドイツのテュフ・ラインランドが ISO 13407 に基づいた認証サービスを開発したりしていましたが、標準と言える成熟度モデルはまだ確立されていません。 そこで、私のこれまでのコンサルティング経験を踏まえて、人机交互論的『ユーザビリティ成熟度モデル』を考えてみました。(なお、これはデータに基づいた厳密なモデ

  • 人机交互論: 比較調査は負けの始まり

    マーケティング・リサーチでは、競合などと比較することで自社の強み・弱みを把握(SWOT分析)して、競争力の強化につなげるという調査をよく行います。ユーザビリティでも、パフォーマンス測定では複数のインターフェイスを比較評価しますし、マーケティングと同様の競合分析という手法もあります。しかし、思考発話法を使ったユーザテストの場合は、原則として複数のインターフェイスを比較すべきではありません。 悪さ比べ 今、仮に3種類のインターフェイス(A、B、C)を5人ずつのユーザでテストしたところ、Aは40個、Bは60個、Cは30個の問題点が見つかったとします。そして分析者が「問題点の数が少ないので、Cが最も優れている」と評価したとすれば、皆さんはそれで納得できるでしょうか? 最も優れていると評価されたCには30個の問題点が含まれています。Bと比べれば問題点の数は半分ですから、もちろん「Bよりはマシ」ですが

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