出版物との出会いは書店や通販での購入、図書館で蔵書を借りることに限らない。新古書や古書と呼ばれる中古本でも出版物との出会いを体験できる。それら中古本を取り扱う新古書店や古書店の市場の実情を、日販による「出版物販売額の実態」最新版(2019年版)のデータを基に確認する。 まずは世間一般で一番よく使われる「古本」という表現について、詳しく定義の確認をする。定義そのものは語られる場で微妙に違いがあるが、一般には次の通り。出版物は新刊として書店やコンビニなどに配本されるが、一定期間が経つと返本されることになるものの、それらの本は新品と比べて紙質が劣化していたり汚れて破損している場合も多々あるため、そのまま再配本するのは難しい。また、旬を過ぎている以上、再配本してもよいセールスは見込めない。再販価格維持制度があるので値引きしての販売も不可能。 そこで返本された出版物を古書扱いの形でリサイクルされるの
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