東京都練馬区の図書館で、教育委員会と現場の図書館で働く非常勤司書たちが対立している問題で、12月19日と12月26日に予定されていた練馬図書館でのストライキは回避された。前日夜に教育委員会と非常勤司書たちでつくる労働組合が交渉を行った結果、両者に「一定の合意」があったという。しかし、組合側は「ストライキは延期」としており、2019年1月まで交渉は続けられる。残された課題とは? (弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香) ●区立図書館における雇用の継続で「一定の合意」 練馬区には12館の区立図書館があるが、10年前から民間に運営委託する指定管理者制度の導入を進めており、区が直接運営しているのは現在、3館のみとなっている。さらに区側は今年7月、直営館2館にも指定管理者制度を導入する方針を明らかにした。 これに対し、30年にわたって練馬区の図書館運営を支えてきた非常勤職員司書である図書館専門員
ジャーナリストで、メディア研究者の渡辺真由子さんの著書『「創作子どもポルノ」と子どもの人権』の一部に重大な無断転載があったとして、版元の勁草(けいそう)書房は11月28日、「弁解の余地はない」と謝罪文を発表した。同書を絶版・回収したうえで、購入者には返金するとしている。 『「創作子どもポルノ」と子どもの人権』は今年4月、勁草書房から刊行された。マンガやアニメなど、実在しない子どもを性的に描く表現物の規制について考える本だ。同社によると、11月に入ってから、SNS上で無断転載に関する指摘があることを見つけて、確認したところ、広範囲にわたる無断転載の箇所があることがわかったという。 該当箇所は、全7章の中で1章分(第6章)。同社編集部によると、外国の事例に関する論文をかなりの文量で転載し、「注」で出典を示していたが、執筆者から許諾をとっていなかった。「本文の主従関係が逆転しており、(許諾のいら
たくさんの本が収蔵されている図書館。夏休みの宿題やレポートなどで活用する人も多いでしょう。 ただ、基本的に図書館では、資料のコピーは認められているのに、写真撮影は基本的に認められていません。コピーは手間がかかるし、閲覧する資料が多ければ多いほどかさばってしまいますよね。デジカメや携帯の写真なら、綺麗に撮れるし、お金もかかりません。 もちろん、コピーが図書館の収益や運営費にかかわるという面はあると思いますが、法律的に写真撮影を禁止する根拠はどうなっているのでしょうか。唐津真美弁護士に聞きました。 ●撮影禁止に合理的な理由はある? 図書館に収蔵されている資料は、その大多数が、文字や写真、絵などで構成されている著作物です。著作物を写真撮影する行為は著作物の複製にあたるので、無断で写真撮影すると著作権侵害になるのが原則です。 もっとも、著作物の複製については、私的使用目的であれば、使用する本人は、
ベストセラーとなった新書「日本会議の研究」(菅野完著、扶桑社)の中で言及された宗教団体元幹部の男性が、名誉を傷つけられたとして販売差し止めなど仮処分を申し立てた裁判で、東京地裁は1月6日、販売差し止めを認める決定をした。扶桑社は、保全異議(処分の取り消し)を申し立てたが、1月24日、東京地裁は仮処分執行停止の申し立てを却下した(保全異議の申し立ては継続中)。 1月6日の決定では「男性の社会的評価を低下させる」と判断した該当部分を削除しないかぎり、販売などを差し止めることや、扶桑社が管理する在庫の引き渡しを命じた。 そこで疑問として浮かぶのが、電子書籍の扱いだ。扶桑社によれば、電子書籍は販売差し止めの対象外だったが「地裁の決定の主旨を踏まえて、電子書籍についても自主的に修正版としました」(法務担当者)という。決定後の1月10日夕方から、該当箇所を黒塗りにした修正版の商品の再販売を始めている。
アマゾンの電子書籍読み放題サービス「キンドル・アンリミテッド」に提供していた作品が削除されたことを受けて、大手出版社が相次いで抗議の声をあげるなど、波紋が広がっている。 講談社は10月3日、「キンドル・アンリミテッド」に提供していた約1000作品すべてが削除されたことから、ホームページ上で抗議の声明を発表。弁護士ドットコムニュースの取材に対して、同社広報室は「ふつうの日本企業ならありえない対応だ。今後も改善に向けて話し合いを続けていきたい」と述べた。 また、小学館も一部の作品が対象から削除されたことを受けて、「サービスに加入した読者に対して十全な対応ができておらず、著作者にも不安を与えている」とコメント。アマゾン側に改善するよう申し入れたとしている。 くわしい契約内容は明らかになっていないが、報道によると、キンドル・アンリミテッドでは、ダウンロードごとに著作権者側に課金されるシステムになっ
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