★門井慶喜さん『銀河鉄道の父』講談社1600円+税 宮沢賢治の父・政次郎を主人公に書いた3度目の候補作でみごと直木賞を射止めた。ミステリー小説でデビューして15年。歴史小説へと幅を広げている。私生活では自身も15歳を頭に愛息3人の父。それが作品へのヒントともなったようだ。 文・竹縄昌 写真・寺河内美奈 --本作での直木賞受賞の感慨は 「最新の作品が最高の作品と思っています。だから最新作での受賞という意味でいいなと思いますが、一方ですべての作品が僕にとって可愛い子供です」 --“作品の父”ですね。本作は息子さんに買い与えた宮沢賢治の漫画の伝記を読んだことが執筆のきっかけとか。父親であるがゆえに生まれた作品ですね 「“作品の父”は確かにそうです。賢治の伝記漫画を息子に買って、政次郎に注目したのはまさに僕が父親であるからですね」 --政次郎の史料は少ないそうですが 「僕は現地に行くと必ず公立図書
「tupera tupera(ツペラ ツペラ)」という絵本作家さんをご存知でしょうか? 実はツペラ ツペラはユニット名。「帽子に眼鏡」の亀山達矢さんと「のっぽで天然パーマ」の中川敦子さんがご夫婦で活動するときのユニットです。代表作品は自分でいろんな顔が作れる『かおノート』。カラフルでユニーク、そして楽しむ人の創造力を解放させてくれる世界観はこの2人にしか生み出せません。今回はそんなツペラ ツペラの絵本を丸ごとご紹介していきましょう。 ■かおノート 作・絵:ツペラ ツペラ(tupera tupera)/出版社:コクヨ 「かおノート」 2008年に出版され、今でも不動の人気を博しているのがこちら。52種類ある顔それぞれに目・鼻・口などの顔パーツのシールをくっつけ、自由に遊ぶことのできる絵本です。付属のシール以外にペンや色鉛筆も使って描きたいように描けるので、オリジナリティたっぷりの作品ができあ
今井書店グループは1月30日に開いた定時株主総会と取締役会で、今井書店グループと今井書店の社長に島秀佳取締役副社長が就任した。 今井書店グループは田江泰彦代表取締役社長が取締役会長、永井伸和代表取締役会長と今井直樹代表取締役副会長が取締役相談役に就任。今井書店…続き、
集められた社員たちに、何の前触れもなく告げられたのは、社長一族の突然の退任劇。33歳の新社長は「出版に興味ないんですよ」と断言……。老舗出版社に、いったい何が起こったのか。その内情を、2月16日発売の週刊現代が詳しく報じている。 突如「廃業支援」の専門家(33歳)が新社長に 細木数子の『六星占術』シリーズや雑誌『一個人』『歴史人』で知られる出版社・KKベストセラーズが危機に瀕している。 事の発端は2018年2月1日。 社内で全体朝礼が開かれ、栗原武夫社長が前日限りで社長を退任したことを事後報告。廃業支援などを行うコンサルティング会社代表で、33歳の公認会計士・塚原浩和氏の新社長就任が発表された。 社員からは「会社を何だと思っているんだ!」などと怒号が飛んだが、栗原社長は「力不足で申し訳なかった」と語り、姿を消したという。 同社の売り上げは、2011年度は約120億円だったが、2016年度は
成蹊大学とNTTコミュニケーションズ株式会社は、2017年4月に開始したIoT技術を用いた環境モニタリング実証実験において、大学に設置した国際標準無線通信規「EnOcean」センサーから、適正な環境データ(温湿度)を取得することに成功した。さらに、照度・CO2濃度データなども収集し、学生らの学習環境の最適化、“空間の価値”の最大化を実現するための実証実験を2018年2月19日から開始する。 そこで、成蹊大学とNTT コミュニケーションズは、「EnOcean」センサーから収集した大学内の各種データを分析することで、学習時の快適な温湿度・照度・CO2 濃度などを導き出す実証実験を行う。 実験では、大学講義棟や図書館などに設置した約30個の「EnOcean」センサーから、温湿度・照度・CO2 濃度などのデータを収集。それをNTT コミュニケーションズの IoT 向けクラウドサービス「Things
〈女性議員誕生と、妊娠を公表した儀保唯さんに対して思うこと〉男女平等の達成率を比べる「ジェンダーギャップ指数ランキング」において、日本は特に「政治参加」の女性の比率が低く、男女の不平等率が高い数値になっている。これまでの選挙では、地盤(組織、地域の基盤)・看板(有名であること)・かばん(資金力)と言われていたものから、地域の支えだけでなく、市民有志が地域を超え、共感の輪を広げあい、あらゆる広報活動を通じ、当選するものが増えてきた。 今回の県議会選挙で、女性の1議席が増えたことを、喜びたい。 併せて、紙面記事によると、「過去には妊娠を公表した衆院議員が『職務放棄』とバッシングされるなど、議員が出産・子育てすることへの無理解はたびたび表面化してきた。産前産後に無理をする人もいた。」とある。また、儀保唯さん自身、立候補表明後に妊娠が分かり表明することにためらいを感じたとあり、働く女性で妊娠・出産
本県と秋田県にまたがる白神山地周辺の7市町村で構成する環白神エコツーリズム推進協議会と環境省東北地方環境事務所は10日、白神山地世界遺産登録30周年を記念し、同県の八峰町文化交流センターファガスで環白神フォーラムを開いた。遺産地域の価値を保全しつつ、新たなものを取り入れて変わり続けるという意味を込めた共同テーマ「変わらずに、変わり続ける」の下、専門家が次の10年に向けた方向性や可能性を提案。7市町村の首長らが一層連携してバランスよく保全、活用し、価値を高められる人材の育成などに取り組むことを共同宣言した。 同協議会(会長・佐々木文明藤里町長)は深浦町、鯵ケ沢町、西目屋村、弘前市、秋田県藤里町、八峰町、能代市の7市町村が会員となり2011年に設立。情報発信やエコツアー造成、課題共有を解決するための人材育成などの事業に取り組んでいる。 生態系の豊かさをテーマに基調講演した東京大学先端科学技術研
ソフトバンクがコミュニケーションロボット「ペッパー」でプログラミング教育市場に攻勢をかけている。社会貢献プログラムとして小中学校にペッパーを無償提供。生徒たちが身近な課題をペッパーを使って解決しようと奮闘している。アプリを競う成果発表会「スクールチャレンジ」では、そのレベルの高さで審査員たちを驚かせた。自分たちの地域の観光案内をしたり、ペッパーと漫才をしたりと大人顔負けのアプリが披露された。教育現場に本物のロボットが浸透しようとしている。 身近な課題解決 「子どもたちの姿を見て自分の思い上がりが恥ずかしくなった」と蓮実一隆ソフトバンクロボティクス取締役コンテンツマーケティング本部長は振り返る。ソフトバンクは全国の公立小中学校282校にペッパーと開発環境を提供。生徒たちが授業や部活でペッパーを使ったアプリを開発した。スクールチャレンジでは48チームが集まり成果を披露した。 上位チームは地域や
豊橋中央図書館で「ふるさと探訪」第1弾 見るもよし、歩くもよし-。豊橋市中央図書館2階で、三遠南信地域の見応えある城を多角度から紹介する「ふるさと城めぐり」が始まった。27城を選出して紹介しており、連日100人を超すファンで賑わっている。3月18日まで。 「ふるさと探訪」と銘打つ資料展の第1弾。昨春、「続日本百名城」が発表され、吉田城(豊橋)や古宮城(新城)、浜松城などが選ばれたこと、「城ブーム」で、天守閣のある城だけでなく山城を訪れる人も増えてきたことから企画した。 美しい景観のポスターで来場者を迎える会場では、戦国の城のつくりを紹介したほか、石垣を見比べたり土塁や堀を見たり、眺望を楽しむなどの城めぐりの醍醐味を紹介。続いて「岡崎城」「長篠城」「掛川城」「高遠城」「吉田城」といった百名城や続百名城、武田氏ゆかりの「伊那大島城」「二俣城」、東三河戦国武将ゆかりの「二連木城」「大崎城」「牧野
2017年、3つの地方都市に個性的な図書館建築が完成した。愛知県安城市の図書情報館「アンフォーレ」、石川県野々市市の文化交流拠点施設「学びの杜ののいち カレード」、岡山県玉野市の「市立図書館・中央公民館」だ。いずれも中心市街地活性化の拠点として計画されたもので、にぎわいの創出や市民の交流を育む施設として、従来の枠組みを超えた新しい図書館像が求められた。これら3館の設計者である三上建築事務所の益子一彦所長に、時代の変化とともに、その存在自体も大きな変化の中にある図書館建築のあり方と、建築家に必要な視点などを聞いた。 この30年で約20の図書館建築の設計を手掛けてきた。この間、「大きな変化は3度あった」という。1度目は貸出重視の市民に開かれた図書館がうたわれ、公共図書館が急速に普及し始めた1980年代の「市民の図書館」であり、2度目は90年代半ばの「滞在型への移行」だ。利用者の“居心地の良さ”
東京都市大学 東京都市大学のラーニング・コモンズ -- 学生の知を広げるための場 -- 大学ニュース / 教育カリキュラム / 施設設備 2018.02.16 15:00 東京都市大学 世田谷キャンパス(学長:三木千壽)の図書館には、学生が自由に集まり、知識やアイデアを掘り下げ、学びを深めるための空間「ラーニング・コモンズ」が2015年3月より設置されている。同施設は、「語らい」・「没頭」・「実践」という3つのエリアから構成されており、最新の機器を備えているプレゼンテーション室やAVコーナー、PCコーナーが併設されている。また、学部上級生や大学院生などが“学習相談員”として日々の学習をサポートする「ラーニング・サポーター」を配置するなど、学生にとってより良い教育環境の向上を目指している。 東京都市大学の「ラーニング・コモンズ」は以下の3つのエリアから構成されている。 ■「語らい」エリア 同
大和市では、市民から寄贈された「自分史」を永久的に保存し、シリウスの図書館に配架する取り組みを始めた。市によると、自分史に特化して寄贈を受け付けるのは全国の市町村で初だという。 自分史とは、生まれてから現在に至るまでの自分の人生の記録。この取り組みにより、市民に自分の足跡を形として残してもらい、図書館をより身近に感じる機会にしてもらう。また、図書館の蔵書とすることで、執筆者が生きた時代の様子を知ることができる貴重な資料を後世の人たちに残すことができる。 対象は大和市に住民登録のある人で、故人の場合でも逝去当時に住民登録があれば可。最近転居してきた人でも、大和市での暮らしについての記述の有無は問われないため構わない。 本の仕様は100〜300ページ程度で、表紙や背を付け、長期保存に耐えられる紙質や製本であることが条件。ホチキス止めのみ、ひも綴り、ファイル綴じは長期保存が困難のため不可。サイズ
おかざき・まさのぶ 岩手県紫波町出身。日大卒、東洋大大学院経済学研究科公民連携専攻修了。地域振興整備公団(現・都市再生機構)などを経て、紫波町の公民連携事業を企画推進する「オガール」代表。内閣官房地域活性化伝道師。45歳。 ◎オガール・岡崎正信代表に聞く 宮城県女川町が東日本大震災からの復興まちづくりを進める上で参考にしたのが、岩手県紫波町の「オガールプロジェクト」だ。公民が連携し、JR紫波中央駅前に産直施設を併設した町営図書館、体育館などにぎわい拠点を整備した。プロジェクトを主導したまちづくり会社「オガール」の岡崎正信代表に女川のまちづくりや課題を聞いた。(聞き手は石巻総局・関根梢) -被災自治体のこれまでの復興まちづくりをどう評価していますか。 「まちづくりは不動産事業。市町村で一番の不動産オーナーである役所が『やりたいこと』に走ったケースは復興がうまくいっていない。本来自治体は『やら
活字が日常の一部 ○…目が不自由な人のために本の『対面朗読』や録音する『音訳』を行う「伊勢原市立図書館朗読・録音ボランティア野の会」の講師として3月28日まで5回にわたり朗読体験講座を開催する。1990年に結成された同会。講座では朗読と音訳の表現方法の違いなどを解説する。「私たちの活動を知ってもらい、仲間になってくれる人を増やしたい」と期待を寄せる。 ○…香川県生まれ。母親の影響で地元の小学校教師になるも2年で退職。「世間知らずだった」という自分を変えるため東京へ。途中立ち寄った友人宅で目にしたバスの移動おはなし会『おはなしきゃらばん』のパンフレットが人生の転機に。活動に魅かれ絵本会社に「きゃらばんを知りたい」と手紙を書くと、思いが通じ勉強会に参加できることに。そして25歳の時に晴れて移動おはなし会での朗読が叶った。「活動を通じて、おはなしが子どもの成長にとって大切なことを学んだ」と嬉しそ
大和市文化創造拠点シリウスの人気の秘密に迫るこのコーナー。第3回の今回は、便利なだけでなく、図書館利用者のちょっとした楽しみにもなっている図書自動返却機を取材した。 返却口からベルトコンベヤーに乗り、瞬時に分別されていく本。ガラス張りで内部が覗けるため、子どもを中心に本が戻っていく様子を見届ける姿がよく見られる。全自動で図書の返却と仕分けが同時に行えるこの機械は、市内下鶴間に事業所がある三機工業株式会社の製品。1日に約2000冊の本が機械を流れる。 機械の仕組みはこうだ。返却口に設置されているセンサーが本に埋め込んであるICタグを読み取って返却処理を行い、返却先(予約本、他館本、開架場所など)を判断。仕分け機では、数本の緑色の細い紐状のベルトに乗って本が移動し、該当する位置に来るとベルトの間から黒色のローラーがせり上がって左右に回転し、振り分けられる。 「機械の導入は、利用者とって良いこと
図書館の資料を活用して論文を発表する「第21回図書館を使った調べる学習コンクール」(公益財団法人図書館振興財団主催、読売新聞社など後援)の調べる学習部門「高校生の部」で、名古屋高校1年、小林空さん(16)が、「優秀賞・活字文化推進会議賞」を受賞した。表彰式は24日に東京都内で行われる。 小林さんの論文のタイトルは「飯沼慾斎(よくさい)と『草木図説』~西洋と東洋の接点、実用から『窮理』へ~」。慾斎は、岐阜県大垣市で活躍した江戸時代の蘭方医(らんぽうい)・植物学者。 小林さんは、文学部の部活動で取り組んでいる古典研究で関心を持ち、慾斎が執筆した「草木図説」や、彼がかかわった研究者らに関する文献などを読み込み、その人間像に迫った。 ひかれた理由の一つは、慾斎のあくなき探求心。小林さんは「親子ほど年の離れた若い研究者にも教えを請い、上方や江戸の学者とのネットワークもフル活用して、近代的な植物図鑑を
南海和歌山市駅ビルの建て替えに伴い、平成31年度に同ビルに移転する和歌山市民図書館の管理・運営を請け負う指定管理者に、レンタル大手「ツタヤ」を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」(東京)が選定され、昨年12月の同市議会で承認された。「ツタヤ図書館」はこれまでに佐賀県武雄市などで運営され、カフェなどを備えた新しいスタイルの図書館には和歌山でも「地域の活性化につながる」と期待が寄せられている。一方、各地で不適切な選書などが問題視されるケースも多く、CCCの運営手法を懸念する市民もいる。(福井亜加梨) 利用者のニーズを重視 「子供向けのフロアは、安心して使える4階を提案します」 昨年11月24日、和歌山市内で開かれた指定管理者選定の公開プレゼンテーションで、CCCの担当者は、子供のフロアを2階で計画していた市の基本計画とは異なるプランを提示した。商業施設と接続する2階は、人の
稲城市立中央図書館(向陽台四)の累計来館者数が七百万人を超えた。人口約九万人の自治体の図書館ながら、近年も年間五十五万人前後の来館者数を維持、開館から十二年足らずで到達した。自動貸出機など便利なサービスで市民の利用を促している。 (栗原淳) 二〇〇六年七月に開館。PFI(民間資金活用による社会資本整備)を採用し、維持管理に民間のノウハウを取り入れた。システム大手のNTTデータ(江東区)などが出資する会社「いなぎ図書館サービス」が事業を受託して運営している。 約三十六万点ある蔵書や視聴覚資料に極小の記憶装置を備えたIC(集積回路)タグを貼り付けて、管理に活用。NTTデータが得意とする情報技術(IT)を応用、台の上に数冊を重ねて貸し出し処理できる機械を当初から導入した。
北九州市は15日、小倉南区若園4丁目に整備している小倉南図書館を、3月30日にオープンさせると発表した。同区出身の世界的な竜巻研究者・藤田哲也氏(1920~98)の関連資料や胸像などを展示する郷土資料室も設置。市は年間33万人の来館者を見込む。 図書館は蔵書能力約25万冊で、延べ床面積2500平方メートルの3階建て。工事費は約9億円。1階は郷土資料室やカフェ、2階に閲覧室、3階に約100席のセミナー室や学習室などを設ける。隣の公園との連続性を生かし、玄関前と屋上にテラスを設け、屋外で読書ができるようにする。 約33平方メートルの郷土資料室には藤田氏の胸像や紹介パネル、関係書籍を展示。開館後の約2週間は、藤田氏の母校・九州工業大から借りた研究資料や過去の受賞メダルを企画展示する。 同区には中央図書館企救分館と曽根分館があるが、拠点の地区図書館がなく、市教育委員会が整備していた。近くの企救分館
川崎市は8日、鷺沼駅前の再開発に関して、「区役所・市民館・図書館等の移転可能性を含め検討する」との考え方を初めて示した。今後、市民の意見を聴きながら、来年2月に基本方針案を公表する。 市と東急電鉄(株)は、2015年に包括連携協定を結び、鷺沼駅前広場の再編整備等にあわせ連携した取組として、都市機能の集積とバスの増便・増路線等を可能にする交通結節機能強化を推進するとしていた。 昨年8月に、東急3社、JAセレサ川崎、横浜銀行の同駅前地域の5権利者で構成する「再開発準備組合」が設立され、駅周辺再編整備が具体化。19年度に都市計画決定し、21年度の工事着手を目指している。 一方、地元からは整備にあわせ要望として、「区役所・市民館・図書館の一部機能の移転」(全町連)や「同3施設自体の移転」(再開発推進協議会)が市に寄せられている。 現在の宮前区役所、市民館、図書館、消防署、警察署はそれぞれ隣接した立
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