出版状況クロニクル49(2012年5月1日〜5月31日) 最近になって、地域の老舗である事務用品、文房具店が自己破産した。町の商店街は実質的に解体されて久しいが、それでもずっと同じ外観のままで残っていた数少ない店舗のひとつだった。 ここは小中高などの学校関係、市役所を始めとする公共機関を主たる外商先とし、長きにわたって手広く事務用品や文房具を納入していたこともあって、地場でもよく知られ、私たちにとっても、中学生の頃から馴染み深い店でもあった。 閉じられたシャッターに貼られた自己破産の知らせは、高度成長期をピークとして繁栄していた商店街、地場の小さな商店の集積の時代の終わりを象徴的に告げているようだった。そして終わりは異なっていたにしても、同じように商店街にあった三つの書店も消えていったことが思い出された。 1.アルメディアによる12年5月1日時点での書店数調査が出された。それを示す。 ■書