ミッション開始から198日目(火星日)の探査車パーシビアランス。(COMPOSITE BY NASA, JPL-CALTECH/MSSS) 火星の水の痕跡にまつわる驚きの発見が、2つの探査機による調査からもたらされた。 まず、中国の「祝融号(しゅくゆうごう)」が発見したのは、この星の砂丘がわずか40万年前、霜によって硬い表面層をもつようになったかもしれないという報告だ。2021年に初めて見つかった、砂丘が硬い表面層に覆われているという特徴をまとめた論文が、2023年4月28日付けで学術誌「Science Advances」に発表された。 また、そこからさらに西の方では、NASAの「パーシビアランス」が、ジェゼロ・クレーターに勢いよく流れ込んでいた急流らしき痕跡を見いだした。砂州と見られる岩盤の高さからは、場所によっては深さ20メートルを超えているところもあったと推測されている。もしここが本