東京都葛飾区の金町浄水場から一時、乳児の基準値を超える放射性ヨウ素が検出され、摂取制限が出された。しかし、このとき、新宿区の施設の蛇口から出る水は基準値未満だった。各家庭には複数の浄水場からの水が“ブレンド”されて届くためだ。 東京都内では、金町浄水場で22日午前9時に採取された水道水から、放射性ヨウ素が乳児の飲用に関する基準値(1リットル当たり100ベクレル)を超える210ベクレルが検出された。24日に79ベクレルに下がって摂取制限は解除され、25日は51ベクレルだった。 都によると、金町浄水場と、調査はしていないが同じ江戸川水系なので同程度の濃度とみられる三郷浄水場の2浄水場からは東京23区と武蔵野、三鷹、町田、多摩、稲城の5市に水が届く。しかし、新宿区にある東京都健康安全研究センターが22日から24日にかけて採取した水道水は19~26ベクレルで、金町浄水場よりかなり低かった。 差は、