霧島連山の新燃岳で、去年の爆発的噴火の際に起きた、空気の振動=「空振」が伝わる速さを専門家が分析したところ、音の速さの3倍に達していたことが分かり、噴火による爆発の威力を示すデータとして注目を集めそうです。 鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳は、去年1月からおよそ300年ぶりの本格的なマグマ噴火が起きて、大量の火山灰が降ったほか、去年2月1日には爆発的噴火に伴う「空振」で、周辺にある小学校や住宅などのガラスが400枚以上割れる被害が出ました。 このときの「空振」について、京都大学防災研究所の山田真澄助教の研究グループは、NHKのロボットカメラの映像から分析しました。 その結果、「空振」が伝わった速さは、火口から1キロ以内では1秒間に900メートルから1キロで、秒速およそ330メートルで伝わる音の速さに比べ、3倍に達していたことが分かりました。 研究グループによりますと、今回分かった空