Review - Braintrust What Neuroscience Tells Us about Morality by Patricia S. Churchland Princeton University Press, 2011 Review by Christophe Al-Saleh Oct 11th 2011 (Volume 15, Issue 41) Imagine your neighbor beating his wife. You may (or may not) adopt various attitudes. You may feel sorry for this woman and angry toward this man. You may feel an urge to help her, by calling the police. You may t
倫理的思考を更新するための50冊+α——選書フェアのリスト(再掲) | Philosophy Sells...But Who's Buying? ブックリストの続きです。 こちらは「倫理的思考を更新するための50冊+α」と題された俺の選書フェアで、 7月まで東京と大阪など各地で開催していただいたものです。 全何カ所であったか、 俺自身も把握していないのですが 7箇所ぐらいはやっていただけたんじゃなかったかな。 夏休み読書の参考にしてください! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 倫理的思考を更新するための50冊+α スピノザ、『知性改善論』、岩波文庫 スピノザの出発点となる著作です。『スピノザの方法』ではこの本の謎めいた性格の解明こそが探究の出発点となりました。冒頭で描かれる決断とその失敗の物語が読む者を引きつけます。しかもスピノザは「絶対的な善を探求するぞ!」と二度も決断してお
July 21, 2011 ハーツォグ『ぼくらはそれでも肉を食う』 ぼくらはそれでも肉を食う―人と動物の奇妙な関係 Anthrozoologyの本。Anthrozoologyは「ヒトと動物の関係学」と訳すのが日本の学会の名前とも一致していいのだと思う(もっともヒトと動物の関係学会の英語名称はanthrozoologyではないのだが)が、本書ではなぜか「人類動物学」と訳されている。 全体としてのメッセージは、動物に対する態度は、動物愛護の活動家であれ闘鶏愛好家であれその中間のもっと一般的な人であれ一貫していないのが心理的に普通だということで、著者自身による非常に多様な人々に対するインタビューと、さまざまな心理学的知見、社会調査の知見などが紹介されている。自分は「菜食主義者」だと答える人の6割がなんらかの肉を24時間以内に食べている、という調査結果などがおもしろい。 翻訳は、あとで指摘する細か
July 10, 2011 野崎泰伸『生を肯定する倫理へ 障害学の視点から』 生を肯定する倫理へ―障害学の視点から を著者から御恵投いただいた。せっかくなので少しコメントしたい。記事が長いので三つに分けて投稿する。 本書は著者が障害者としての自らの体験もふまえつつ、現代倫理学の主流のアプローチに対して「生を肯定する倫理」を打ち出すという意欲的な著作である。障害学と現代英米の倫理学は、非常に近い問題を扱う面もあるにもかかわらず、あまりきちんとした突き合わせがなされてこなかった。その意味で、両方の文献を読み込んだ著者の議論には参考になる視点が多い。 以下は、現代英米倫理学、特に功利主義に近い立場から、野崎氏の論述がどう読まれるのか、という応答である。それにしても、本書で扱われているすべての話題に反応するのは難しいので、話題は三つに絞る。一つは「社会モデル」をどう考えるか、二つ目はシンガーをどう
book人間の将来とバイオエシックス (叢書・ウニベルシタス (802))作者: ユルゲン・ハーバーマス,三島憲一出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2004/11メディア: 単行本クリック: 10回この商品を含むブログ (9件) を見る [目次] まえがき 根拠ある断念──「正しい生活」への問いにポスト形而上学的な答えは存在するのだろうか? リベレル名優生学?──人類の倫理的自己理解をめぐる論争 I 人間の自然の道徳化とはどういうことか? II 人間の尊厳 vs. 人間の生命の尊厳 III 道徳の類倫理学への組み込み IV 自然発生的なものと製作されたもの V 道具化の禁止、誕生すること、そして自己自身でありうること VI 優生学の道徳的限界 VII 類の自己道具化のためのペースメーカー? 訳者あとがき 訳註 巻末 原注 巻末 われわれは、そもそもまだ
技術者倫理とは何か、技術者はなぜ倫理的責任を負うべきなのか。こうした根本的な問いから語り起こし、技術者倫理を一つの学として整合的に捉えるという視点から、勘所をわかりやすく論じる。哲学や倫理学になじみのない人でも理解できるよう配慮し、自ら考え判断する力を身につけることに力点をおいた、新しいテキスト。 はしがき Ⅰ 技術者倫理とはどんなものか 第一章 技術者の倫理的責任とは何か 1-1 倫理綱領に見る倫理的責任 1-2 技術者が倫理的責任を負う根拠 1-3 4つの主張の焦点はどこにあるのか 1-4 「自律」の問題 第二章 技術者倫理を支える方法論 2-1 倫理学理論とは何か 2-2 技術者倫理における倫理学理論 2-3 倫理学理論の対立が示していること 2-4 プラグマティズムを使いこなす 2-5 「設計思想」について 第三章 道徳的ジレンマと価値 3-1 価値の対立としての道徳的ジレンマ 3
『現代哲学の根本問題』晃洋書房 第01巻:存在論の根本問題−構造存在論− ハインリッヒ・ロムバッハ/中岡成文訳(83) 売切れ ●序論 ・道 ・現代 ・現象学と存在論 ・書くことと読むことの困難さ ●構造体制 第1章:機能性と相関性−厳密に考えると 第2章:全体とその各契機との同一性という根本思想 第3章:構造の現実形態としての具象 第4章:自己尺度性と自己批判 第5章:全体主義と排他性 ●構造力動性 第1章:存在論的過程としての構造生起 第2章:修正、再構成、高揚 第3章:構造の基準としての高揚 第4章:固体化の諸形式 第5章:固体化の高揚としての自己性。先行把握 第6章:構造の自己解釈と自己関係 第7章:現象、開現、存在 第8章:システムと構造 第9章:古今のシステム理論 第10章:構造とシステム ●構造生成 第1章:生成が発現するための諸条件 第2章:生成の展開生起 第3章:完結およ
この時代の〈生きた思考〉とは,〈哲学する〉こととは何か.編集委員12人が,歩んできた探究の道を踏まえて,この問いへの応答を試みます.理性と合理性の立場の再生は可能か,「日本の哲学」は成り立ちうるのか,他者の哲学・公共性の哲学が具えるべき要件とは何か,そして現実の大地に立つ哲学の姿は? 考えることの全体重をかけ,明日の哲学を占う.
行為が人々に与える結果を重視する功利主義と、結果にかかわらず守るべき義務や倫理原則があるとする義務論。現代の英米倫理学でも大きな影響力を持つこの対立は、二〇世紀以前には功利主義と直観主義の対立として論じられていた。この構図を軸とすることで、近代から現代までの英米倫理学の歴史を整理し、現代的な課題を展望する! はしがき Ⅰ 対立図式の成立 第一章 直観主義の成立 1 功利主義と直観主義の対立の始まり 2 ホッブズ主義の脅威 3 デカルトの直観かロックの感覚か 4 バトラーの良心とリードの常識道徳 第二章 ベンタムたちの攻撃 1 ベンタムの直観主義批判と功利主義 2 ペイリーとゴドウィン 3 功利主義に対する批判 第三章 第二世代の功利主義 1 スコットランド学派とケンブリッジ・モラリストの直観主義 2 ジョン・オースティン 3 ジェームズ・ミル 4 ジョン・スチュアート・ミル Ⅱ 理論的展開
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