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内田樹に関するtsuneaki02のブックマーク (223)

  • コリン・ウィルソン『アウトサイダー』文庫版解説 - 内田樹の研究室

    コリン・ウィルソンの『アウトサイダー』が文庫化されたときに解説を頼まれた。 思い出深いだったので、一文を草した。 それを採録しておく。 『アウトサイダー』についての個人的な思い出とささやかな感想 私が『アウトサイダー』を手に取ったのは、1966年の秋のことである。そのときのことは半世紀近く経った今でもはっきり記憶している。このの導きによって、私は知的成熟の一つの階段を上ることができたからである。その話をしよう。 その年、私は都立日比谷高校という進学校の雑誌部という超絶ナマイキ高校生たちのたまり場のようなクラブの1年生部員だった。上級生たちはヘーゲルとかマルクスとかフロイトとかサルトルとか、そういう固有名をまるで隣のクラスの友人たちについて語るかのように親しげに口にしていた。私はそこで言及されている人たちについて、かろうじて人名辞典レベルの知識があるのみで、手に取ったこともなかった。まし

  • 日本の文脈・アメリカの文脈 - 内田樹の研究室

    ブログ更新をしばらく怠っていた。 この間の政治的できごとを振り返って、現段階における個人的な総括と見通しを書き留めておきたい。 4月23日の参院予算委員会で、安倍首相は「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない。国と国との関係でどちらから見るかで違う」と発言し、これが内外に大きな波紋を呼んだ。 これは前日22日に行った「戦前の日による植民地支配と侵略」について謝罪した村山富市首相「談話」(1995年)について「安倍内閣として、村山談話をそのまま継承しているわけではない」(参院予算委)とした答弁を承けたものである。 日中国大陸や朝鮮半島で行ったことは「侵略」であるかどうかは当事国によって解釈が違う。だから、中国韓国は侵略だと言うが、日はそれに同意しないという、村山談話の歴史認識を180度転換する重大な発言であった。 中国韓国がこれに異を唱えるのはいつものことだが、今回例外的だっ

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    tsuneaki02 2013/05/23
    「[…]アメリカは中国と戦争する気はない」(し)『[…]領有権について[…]どちら[…]にも与しない』(。なぜなら、)「何のメリットもない[…]」(し)「日本領土ではない[…](なら)条約の発動要件を満たさない」(から。)
  • 『赤毛同盟』と愚鈍の生成について - 内田樹の研究室

    朝日新聞の求人欄の上に日曜に出ている「仕事力」というコラムのための取材を受けた。 その中で、「適性」とか「天職」とかいう言葉がどれほど若い人たちの労働意欲を損なっているかについて語った。 今、仕事を探している若い人たちの言う「自分の適性にあった職業」というのは、装飾を削ぎ落として言えば、「自分の手持ちの資質や能力に対していちばん高い市場価値がつけられる職業」のことである。 交換比率のいちばんいい両替機会を求めているのである。 ありていに言えばそういうことである。 そういう仕事をみなさん探している。 交換比率のいちばんいい両替機会を求めてうろうろするのは、やればわかるけれど、あまり賢いことではない。 でも、消費者マインドを刷り込まれた人たちは、「限られた持ち金でどれだけ有利な取引をするか」、費用対効果にしか興味がない。 それは大学で教えているとよくわかる。 学生たちは単位や資格や学士号の「市

    tsuneaki02
    tsuneaki02 2013/01/08
    「[…]ひたすら有利な交換を願うものは[…]やがて自分の手持ちの資源の価値がゼロであることを願う[…]。」(例えば、)「学生たちは愚鈍さを競い、労働者たちは他[…]者が自分より無能[…]薄給であることを喜ぶ[…]」
  • 教育の危機と再生 - 内田樹の研究室

    先日、兵庫県庁での研修会で講演したときの講演録が出来ました。うちうちで配布するものなので、ここに再録しておきます。 中身は「いつもの話」ですけれど、まあ、いいじゃないですか。いつもの話で。 では、どぞ。 はじめに 内田でございます。 ただ今ご紹介にありましたとおり、このすぐ先の神戸市東灘区住吉というところに去年の11月に自宅兼道場を作りまして、そちらで合気道の稽古をしております。 合気道は始めて37年になります。神戸女学院大学の合気道部を21年前に立ち上げたとき、同時に社会人の団体も創設しました。そちらの会は公共施設を借りて、西宮市の中央体育館や芦屋市の青少年センター柔道場でやっておりました。このたび宿願の専用道場をつくりまして、今は毎日稽古三昧の生活をしております。 今、学塾というご紹介もありましたけれど、大学でやっておりました社会人対象の大学院のゼミの聴講生たちから、引き続き開講してく

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    tsuneaki02 2013/01/08
    「[…]教師に必要な[…](教育環境は、)」「[…]教育方法の自由と、数値的評価の自制[…]です。」(なぜなら、)「子どもたち[…](の)才能[…](は)」「[…]個性的なので、何がトリガー[…]か、誰にもわからない」(から)
  • 無謬の政治家の陥穽について - 内田樹の研究室

    石原慎太郎東京都知事が知事職を辞任して、国政進出めざして新党の党首となることになった。 「第三極」を結集するとして、維新の会、みんなの党との連携・連帯を模索しているが、政策の擦り合わせがうまくゆかない。 原発稼働にしても、TPPにしても、消費増税にしても、領土問題へのアプローチにしても、三党間にはかなりの隔たりがある。 政策上の差異は調整可能であるということで、とりあえず維新の会と石原新党は連携の方向だと今朝の新聞には書いてあった。 維新の会はたしか、その前日に政策上100%の一致がない政治組織とは組織的な連携はしないということを各地の「維新の会」に対して通告していたはずだが、石原新党とはOKらしい。 政策上の差異は調整可能なのか、調整不可能なのか。 判断はケースバイケースであるらしい。 まあ、好きにすればいいと思うけれど、政党が重要な政治的決定を下すときの根拠についての説明をそのつどころ

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    tsuneaki02 2012/10/29
    「失敗を外部化する政治家たち」「[…]の失敗を自分のものとして引き受ける以外に、彼らが犯すさまざまな失敗の被害を最小化する方法はない。」(なぜなら、その)「[…]ふるまいを許してきたのは私たち[…]」(だから)
  • ポップカルチャーに刻まれた 私たちの2年 | STUDIOVOICE【前編】アニメ・コミックス

    VOL.4152019年9月20日(金)発売 「We all have Art. 次代のアジアへ――明滅する芸術(アーツ)」 今号「We all have Art. 次代のアジアへ――明滅する芸術(アーツ)」は、前々号(vol.413)「Flood of Sounds from Asia いまアジアから生まれる音楽」と題した音楽特集、そして前号(vol.414)「Self-Fashioning from Asia あらかじめ決められない流儀(スタイル)へ」と題したファッション特集に続く、アジア三部作の完結編となります。 特集では、ノーベル文学賞作家、ル・クレジオの未翻訳小説『ビトナ、ソウルの空の下』の特別抄録にはじまり、世界的大ヒットを記録している『三体』シリーズを手がける中国SF界の巨匠、劉慈欣(リウ・ツーシン)の自宅インタビュー、さらにここ日でも注目を集めている韓国の文学/現代詩と社

    ポップカルチャーに刻まれた 私たちの2年 | STUDIOVOICE【前編】アニメ・コミックス
  • 教育の奇跡 - 内田樹の研究室

    『みんなのねがい』(全障研出版部)という媒体に教育について寄稿した。 「いつもの話」ではあるが、教育についてビジネスマンのような言葉づかいがあまりにメディアに瀰漫してるので、「教育はビジネスの言葉づかいでは語れない」という原理的なことを確認するために書いた。 「教える」という営みの質についてもっとも洞察に富んだ言葉を残したのは、フランスの精神分析家ジャック・ラカンである。ラカンは(やがてフランス中の知識人がエコール・ノルマルの講堂を埋め尽くすことになる)その伝説的なセミナールの最初の時間にこう述べた。 「教えるというのは非常に問題の多いことで、私は今教卓のこちら側に立っていますが、この場所に連れてこられると、すくなくとも見掛け上は、誰でも一応それなりの役割は果たせます。(・・・) 無知ゆえに不適格である教授はいたためしがありません。人は知っている者の立場に立たされている間はつねに十分に知

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    tsuneaki02 2012/09/26
    「『教える』[…](事)の本質についてもっとも洞察に富んだ言葉を残したのは、[…]ジャック・ラカンである。」(なぜなら、)「[…]教育制度の根幹にある[…]」「[…]『出力過剰』のメカニズム[…]」(の事を述べたから)
  • 不便さと教育 - 内田樹の研究室

    丸善が出している『學鐙』という雑誌に教育論を寄稿した。 一般の方にはあまり手に取るチャンスのない媒体なので、ここに採録しておく。 不便さと教育 というタイトルを頂いて原稿を書くことになった。たぶん「教育と効率」の背馳について論じて欲しいというのが編集部の趣旨であろうと思うので、それについて書くことにする(違ったらごめんなさい)。 教育と効率は質的になじまない。というのは、効率というのは、「単位時間内の仕事量」を以て考量するものであるが、教育がそのアウトカムを計測するときの時間の幅は原理的に「その人が死ぬまで」というもので、「単位時間」を切り出すことができないからである。 もちろん、無理をすれば単位時間を切り出して(「1時間以内の」とか「一学期以内の」とか「卒業時までの」とか)教育のアウトカムを考量することもできないことではない。 けれども、そこではじき出された数値は、教育を受ける人にと

    tsuneaki02
    tsuneaki02 2012/09/19
    「教育と効率」(は背馳する。なぜなら、教育)「[…]のアウトカムを計測するときの時間の幅は[…]」(一生だから。なぜなら、)「過去の出来事の意味は現在の自分の状態に基づいて、そのつど改訂されるのである」(から)
  • 集団的自衛権と忠義なわんちゃんの下心について - 内田樹の研究室

    維新の会の橋下代表は13日、集団的自衛権の行使について「基的に認めるべきだ」との立場をはじめて明らかにした。 集団的自衛権の行使は許されないとするこれまでの日政府の立場を否定して、「権利があるけれど行使できないなんて役人答弁としか言えない」と批判、「主権国家であれば当然認められる。」とした。 この人は何か勘違いしているようだが、集団的自衛権というのは、これが制定された歴史的文脈に即して言えば、わが国のような軍事的小国には「現実的には」認められていない権利である。 それが行使できるのは「超大国」だけである。 集団的自衛権というのは平たく言えば「よその喧嘩を買って出る」権利ということである。 安全保障条約の締結国や軍事同盟国同士であれば、同盟国が第三国に武力侵略されたら、助っ人する「義務」はある。 でも、助っ人にかけつける「権利」などというものは、常識的に考えてありえない。 よほど、戦

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    tsuneaki02 2012/09/18
    「アメリカと(の)心中[…]が『集団的自衛権の行使』を言い立てている人々の抑圧された欲望[…](な)可能性は[…]低くない。」(なぜなら、)「[…]アメリカの没落を[…]」(、支持)「[…]で実現しようとしている」(から)
  • 『日本辺境論』韓国語版への序文 (内田樹の研究室)

    『日辺境論』が韓国語訳されることになって、序文を頼まれたので、それを書いた。 『日辺境論』は中国韓国の読者をつよく意識して書いた日文化論であるので、これが韓国語に翻訳されることは書き手としてたいへんにうれしい。 どういう受け取り方をされるのか、興味がある。 これは私の著作の中では(たぶん)四冊目の韓国語訳である。 あちらの出版社がどういう基準で選書して、翻訳しているのか、ラインナップをみても、正直言ってよくわからない(『下流志向』、『寝ながら学べる構造主義』、『若者よマルクスを読もう』、そして書)。 なんとなくわかるのは、「学術的にいささかややこしい話」を「コロキアルなことば」に置き換えて説明するという「学術言語と生活言語のブリッジ」という仕事に、韓国の学者たちはあまり熱心ではないのではないかということである。その「ニッチ」を埋めるような書き手を韓国の読者たちもなんとなく求めてい

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    tsuneaki02 2012/09/13
    「この本が韓国語に訳されたことを、とてもうれしく思います。」(理由は、)「本書は[…]《[…]隣国の人たちに》『日本を理解してもらいたい』というはっきりとした意図を持って書かれた[…]日本文化論[…]」(だから)
  • 抑止力と付加形容詞について - 内田樹の研究室

    在日米軍再編が進んでいる中で、米側が日政府に沖縄の海兵隊の移転計画を明らかにした。 海兵隊司令部と遠征部隊は沖縄に引き続き駐留するが、陸上部隊の大半はグアムなど国外移転する。 06年のロードマップでは司令部も国外転出の予定であったが、軍備拡張を進める中国を牽制するかたちで司令部のみ残留ということになった。 これについて3月2日の毎日新聞は「日側は、陸上部隊の国外移転で抑止力が低下しないかなどを慎重に見極めている」と書いている。 徴候的な書き方だと思う。 「抑止力が低下しないか」が問題だと言う。 抑止力とは何のことか。 ふつうは、こういう文脈では使わない言葉である。 英語ではdeterrent と言う。「引きとどめるもの、妨害者」というのが原義だが、 軍事用語では要するに「核兵器」の迂回的表現のことである。 あまりに迂回的なのでわざわざ「核抑止力」(nuclear deterrent)と

    tsuneaki02
    tsuneaki02 2012/09/11
    「日本は[…](米軍の核兵器)をハンドルできない」(。なぜなら、)「核兵器の取り扱い主体[…]」(として)「[…]核兵器をハンドルしているのは米軍であ[…]」(り、)「日本側」(ではないからだ。)
  • 沖縄の基地問題はどうして解決しないのか? - 内田樹の研究室

    沖縄タイムスの取材で、沖縄の基地問題について少し話をした。 この問題について私が言っていることはこれまでとあまり変わらない。 沖縄の在日米軍基地は「アメリカの西太平洋戦略と日の安全保障にとって死活的に重要である」という命題と、「沖縄に在日米軍基地の70%が集中しており、県民の91%が基地の縮小・撤収を要望している」という命題が真っ正面から対立して、スタックしている。 デッドロックに追い詰められた問題を解くためには、「もう一度初期条件を点検する」のが解法の基である。 まず私たちは「アメリカの西太平洋戦略とはどういうものか?」という問いから始めるべきである。 ところがまことに不思議なことに、沖縄の基地問題を論じるためにマスメディアは膨大な字数を割いてきたが、「アメリカの西太平洋戦略とはどういうものか?」といういちばん大の問いにはほとんど関心を示さないのである。 どこを仮想敵国に想定し、ど

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    tsuneaki02 2012/09/06
    「基地問題がスタックしているのは、[…]」「交渉の当事者双方が、『話がつかないこと』の方が[…]望ましいと思っている[…]」(から。なぜなら、日本政府については、主権の行使能力の無さの事実の自覚があるから。)
  • 内田樹 on Twitter: "@_lumineux_ ご質問承りました。僕の基本方針は「こちらの生きる力を損なうもの」からは「即、全速力で逃げる」です。何が「生きる力を損なうもの」で、何が「生きる力を高めるもの」かの判断は頭にはできません。身体に訊きます。"

  • 内田樹 on Twitter: "ネットの世界は「質の高い情報」(その人以外には発信できない種類の情報)を持っているか「質の低い情報」(誰でも言いそうなこと)しか持たないかによって、現実の社会以上に急激に階層が構築されつつあります。この情報階層社会は現実の格差社会よりさらに排他的に階層化する傾向がありそうです。"

    ネットの世界は「質の高い情報」(その人以外には発信できない種類の情報)を持っているか「質の低い情報」(誰でも言いそうなこと)しか持たないかによって、現実の社会以上に急激に階層が構築されつつあります。この情報階層社会は現実の格差社会よりさらに排他的に階層化する傾向がありそうです。

    内田樹 on Twitter: "ネットの世界は「質の高い情報」(その人以外には発信できない種類の情報)を持っているか「質の低い情報」(誰でも言いそうなこと)しか持たないかによって、現実の社会以上に急激に階層が構築されつつあります。この情報階層社会は現実の格差社会よりさらに排他的に階層化する傾向がありそうです。"
  • 2001年7月 Archives - 内田樹の研究室

    7月2日 関係各方面にいろいろとご心配をおかけしましたが、BBS で展開されておりました論争は最初にメールをくれたTさんから「仕切... 2001年7月 2日 00:00 7月5日 いよいよ「お待ちかね! 戦う身体舞う身体講演シリーズ」第一弾の鈴木晶先生のおでましだ。 「内田 樹」というのは実在の人物... 2001年7月 5日 00:00 7月6日 「戦う身体舞う身体」講演シリーズ第一夜、鈴木晶先生による『バレエの身体表現』は盛会のうちにぶじ終了いたしました。 遠路お... 2001年7月 6日 00:00 7月7日 ビジネスカフェから『Espresso』の最新号が来る。 毎号このビジネス誌に掲載される平川くんのエッセイを私は楽しみに読... 2001年7月 7日 00:00 7月12日 暑い。 暑いとか寒いとか、私はうるさく口にするが、これはご存じのとおり、温度が高いとか低いとかいう事

    tsuneaki02
    tsuneaki02 2012/07/24
    「快楽を求める活動それ自体が快楽の完全な成就であるような活動が 『自分にとって』何であるかを言え[…]」(ない)「[…]人間にはおそらく快楽は訪れない。」 | ほか、レヴィナスの、エロス論とユダヤ論
  • バリ島すちゃらか日記 - 内田樹の研究室

    2月17日 久しぶりの休日は、一年ぶりのバリ島バカンス。 ほんとうに休みなく働いている。まさか退職した後にこれほど忙しくなるとは思っていなかった。 4月から「毎日が夏休み」になるかと思っていた。 実際には「毎日が月曜日」という悲惨な暮らしがそれから始まった。 退職したら、半年ほどは完全休養して、旅行にいったり、ふらりと温泉に逗留したり、映画を観たり、レヴィナス論を書き継いだり、カミュの「反抗的人間」の翻訳をしたり、多田先生のイタリアの講習会に行ったりして幸福な人生を過ごす予定だった。 そんなことを夢見て、大学での最後の数年を歯をい縛って耐えたのである。 でも、夢見たことはひとつも、ひとつも実現しなかった。 結局一年間ひたすらディスプレイに向かって締め切りに追われて原稿を書き、講演をし、取材を受け、対談をし、ゲラを直し、「残念ながら、もう新規の仕事を容れる余裕はありません。貴意に添えず申し

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    tsuneaki02 2012/07/12
    「こちらからの質問に対してかならず誠意ある応答がある」「『[…]、情報や情報評価[…](が)信頼できる』[…]人がさまざまな分野に[…]150人いれば、私たちの世界認識はかなり精度の高いものになるだろう。」
  • 日本のメディアの病について - 内田樹の研究室

    フランスの雑誌 Zoom Japon から「日のメディアについて」寄稿を求められた。 フランス人に日のメディアの劣化の病態とその由来について説明する仕事である。 どんなふうに語ったらよいのか考えた。 とりあえず人間の成熟とメディアの成熟は相同的であるということで説明を試みた。 こんなふうな言葉づかいで日のメディアについて語る人はあまりいないが、それは「外国人に説明する」という要請を私たちがものを書くときにほとんど配慮することがないからである。 いつもそうである必要はないが、ほんとうに死活的に重要な論件については、自分の書いたことが外国語に訳されて、異国の人々に読まれたときにもリーダブルであるかどうかを自己点検することが必要だと私は思う。 ではどぞ。 2011年3月11日の東日大震災と、それに続いた東電の福島第一原発事故は私たちの国の中枢的な社会システムが想像以上に劣化していることを

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    tsuneaki02 2012/06/14
    (日本)「[…]のメディア[…]は[…]想定外[…]に対応する力を毀損[…]」(されている。なぜなら、関与と非関与とに、分業され過ぎている為、)「[…]観察し、分析し、対処を論ずる道すじを自分で塞いで[…]いる」(から)
  • ポスト・グローバリズムの世界、あるいは「縮みゆく共同体」 - 内田樹の研究室

    アメリカの最近の国勢調査で、白人の人口が2歳時以下の幼児の過半数を割った。 ヒスパニック系(16.3%)がアフリカ系(12/6%)を抜いて、マイノリティの最大集団になった。 ヒスパニックは出生率2.3で、白人を0・5ポイント上回っている。 アメリカにおいて白人が少数民族になる時代が近づいている。 ヒスパニックは英語を解さないスペイン語話者を多く含む。 都市の黒人たちはすでに「エボニクス」という、英語と文法も語彙も違う独特の言語を有している。 「社内公用語は英語とする」というような「守旧派的」な雇用条件を課す企業がアメリカ国内に出現してくるのも、こうなると時間の問題である。 これを文化の多様化と言って言祝ぐ人もいるかも知れない。だが、国民国家が共通言語を喪失するという事態は「多様化」というよりはむしろ「分裂」と呼ぶ方がふさわしいだろう。 アメリカは国家としての統合軸を失いつつある。 植民地時

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    tsuneaki02 2012/05/06
    「倫理」「[…]のいちばん基礎的な取り決めは、『最適サイズ』[…]」(だ。なぜなら、)「どこまでを『倫』《なかま》に含めるか」(、)「[…]ある程度筋の通った基準を決めておかないと、『理』は働かない」(から。)
  • 困難な時代を生きる君たちへ - 内田樹の研究室

    神戸新聞の元日配達号に「中高生のために」一文を草して欲しいと頼まれた。 困難な時代を生きる君たちへというタイトルを頂いた。 神戸新聞購読者以外の方の眼には止まらなかったものなので、ここに再録する。 みなさんがこれから生きて行く時代はたいへんに困難なものとなります。 戦争に巻き込まれるとか、大災害に襲われるとかいうことではありません。そうではなくて、みなさんがこれから幸福な人生を送るために、どういう努力したらいいのか、その「やりかた」がよくわからないということです。 まじめに受験勉強をして、いい大学を出て、一流企業に就職したり資格や免状を手にすれば、あとは生計について心配はしなくてよいというような「人生設計」を立てることがむずかしくなった。 ただし、「むずかしくなった」だけで、まるで不可能になったわけではありません。そこがむしろ問題なんです。受験勉強なんか無駄、学歴なんか無意味、資格や免状も

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    tsuneaki02 2012/04/23
    「[…]『それが何の役に立つのかわからないけれど、どうしてもやりたい、やっていると楽しい』ことをみつけてください。そうすれば、『努力したけれど報われなかった』という言葉だけは口にしないで済むはずです。」
  • 年末吉例・2011年の重大ニュース - 内田樹の研究室

    大晦日なので、恒例の「個人的重大ニュース」をまとめることにする。 重要性とは関係なくランダムに思いついたまま列挙する。 (1) 定年退職した 2011年3月末日をもって21年間勤めた神戸女学院大学を定年退職した。ほんとうに楽しい大学での楽しい仕事だった。 だから、「あっというま」に21年経ってしまった。 むかし近所にいた「ジョジョ」ちゃんという女の子が小学校時代の6年間のことをまったく記憶していないとカミングアウトしたことがある。 「あまりに楽しかったので、何も覚えていない」のだそうである。 なるほど。 そういうものかも知れない。 (2) 退職したら暇になると思っていたら、全然ならなかった 4月からは「毎日が夏休み」だと思って、いろいろなことを企画していた。 ひとつは初夏にイタリア旅行に行くこと。 山浩二画伯とふたりで車を借りて、北イタリアをドライブして、きれいな街があったら、そこに泊ま

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    tsuneaki02 2012/04/22
    (既定対応とされるべき対向支援が中枢に嫌われるのは、その)「[…]中枢[…]が『サイズの問題』に[…]鈍感だ[…]」(から。) |「原発事故被災者の共同体単位での『移住』[…]」「[…]計画起案がなされるべ[…]」(し。)