[本レビュー] ブログ村キーワード 今回レビューするのは【ひきこもりから見た未来】という本です。 著者の斎藤環氏は、「ひきこもり」問題の治療や支援、啓蒙活動を専門とする 精神科医です。 内容は、 1.徴候としての「現在」、 2.消費されていく「悲劇」、 3.医療が置かれている場所、 4.時代の空気を読む、 5.寛容は寛容によって護られる、 という構成になっています。 以下、印象に残ったところを章ごとに纏めながら抜粋していきます。 《1.徴候としての「現在」》 ■病気と「時間的損失」 ★「障害調整生存率(DALY)」とは? →ある病気がどれだけ社会に損失を与えているかを検討する際に用い れる指標で、その病気に罹患した患者の死や障害がどれほどの時間 的損失に繋がっているかを一元的に示すことができる。 DALYに基づいて評価するなら、我が国では「がん」「うつ」「脳血管障害」 が主要三大疾患という