いやぁ、カッコよかったですねぇ~。東京マラソン2018で右手の人さし指を高々とあげてフィニッシュした設楽悠太選手(Honda)である。タイムは2時間6分11秒。日本人1位(総合2位)で、実に16年ぶりにフルマラソンの日本記録を更新した。レース最終盤の約38km地点から4人抜きの追い上げシーンは繰り返し何度見てもいいものだ。 その設楽選手の日本記録で世の中が「1億円の報奨金ゲット」にばかり目を向けるなか、「やっぱり『アレ』はヤバイ」としたり顔で思いをはせるマラソンマニアが少なからずいたはずだ。「アレ」とは、設楽選手の履いていたシューズのことだ。昨年来、ランナーの間で話題沸騰の「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%」である。 マラソンの常識を覆した一足 発売から1年も経っていないのに、すごい実績を残しているのだ。なんて書くとナイキの回し者だと思われそうなので、まずは「事実」のみを列挙したい。2