東浩紀氏コメント 三ツ野とどちらをとるか、最後まで迷ったひとり。最終的にこちらが残ったのは、なにか実力以上の主題に触れているという印象を与えたから。もしかして実力不足なだけかもしれないが、とりあえず可能性に賭けた。とはいえ全体的に弱い印象もある。自著構想の電波度は雑賀が上で、書評の遊びもやずやのほうが弾けている。このままでは未知数勝負でも二番手に止まるだろう。あと自著要約第一章のループ論はあまりに「東浩紀の劣化コピー」すぎるので、再検討が必要だろう。 ■第一章 ループ論 1−1 美少女ゲームとループの関係 美少女ゲームにおいてループとは特権的なシステムである。ここでいうループとは設定に落とされた同じ場面や同じ展開を繰り返す行動ないし構造のことである。(このとき""仕様""は現実の条件を示し、""設定""は物語内状況を示す。) ループが特権的な理由は、美少女ゲームが強制的にプレイヤーをループ