地震・津波・原発で被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。 被災からほぼ2ヵ月、関係者の努力にもかかわらず、未だ行方不明者は1万人を超え、原発避難者も加えると12万余の人びとが避難生活を余儀なくされている。 これは単なる災害と異常事態というよりも、戦時下に匹敵するような危機的な事態とも言える状況である。確かに被災地を除けば、一般の生活はほぼ震災前の日常に戻りつつあり、その意味では、残された地域が復興支援を全力でするのは当然である。 本来、政治のリーダーシップでやるべきことが、選良達の質的低下による政治の地盤沈下は誰の目にも明らかで、多くを期待するのは無理である。従って、この復興事業は、戦後の焼け跡から復活したような“民の力”による“新しい社会建設”への第一歩としなければならないだろう。東北の復活は、単なる復興ではなく、来るべき世界的な食糧危機に対する備えとしての農林・漁業の再生、発展