わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 井口洋「室の八嶋・日光・裏見の滝―奥の細道発句存疑―」(『ビブリア』137、2012年5月)。先生がこのシリーズを書き始めてもう何年に?、あるいはもう何作目になるのだろう。一貫しているのは中尾本『奥の細道』本文が芭蕉自筆であることへの疑いである。 ハルオ・シラネ氏ほか編『世界へひらく和歌―言語・共同体・ジェンダー』(勉誠出版、2012年5月)は、日英両語で書かれたバイリンガル版。俳句に比べて、グローバルとは言えない和歌を世界に開くために、コードとしての和歌言語、和歌の社会