通常国会は、後味の悪い幕切れだった。土壇場で文科省の怪文書の実物が出てきて、菅官房長官が謝罪に追い込まれたからだ。無敵だった彼の99勝1敗ぐらいで大勢に影響はないが、内閣支持率も落ちてきた。政権が加計学園をもみ消すために会期延長しなかったのは事実だろう。以下は憶測だが、この背後には警察の影がちらつく。 この問題は大した話ではなく、最初に怪文書が出てきたとき確認して「私的なメモなので問題ない」といえば終わりだった。それを文科省が「調査したが存在しない」といい、官房長官が「確認できない」と言い張り、前川元次官の下ネタに話をすり替えたことでややこしくなった。菅氏はこっちの問題には「さすがに強い違和感を覚えた」と珍しく感情をあらわにしてコメントした。 週刊朝日によれば、前川氏に「5月21日、文科省の後輩からメールで、『和泉(洋人首相補佐官)さんが話がしたいと言ったら会う意向はありますか』と、婉曲的