ちょっと前に「マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書」という歯応えのない本を読みました。 とはいえ、「マッキンゼー」という響きは、少なくとも私ぐらいの世代には一種独特な感覚を生起させます。近年は、以前ほどコンサルティング・ファームが脚光を浴びているとは感じられませんが、やはり、未だに気になる業界ではあります。 本書は、マッキンゼーOBやその関係者に対する膨大なインタビューを通して、コンサルティング・ファームの雄である「マッキンゼー」の成り立ちとその実態を顕かにしようと試みた著作です。 1935年、マッキンゼーの創始者ジェームズ・マッキンゼーは、自らがコンサルティングしていた当時アメリカ中西部で最大の百貨店マーシャル・フィールドの会長兼CEOに就任しました。 (p41より引用) 「単に何をすべきかを助言するより、自分自身で経営上の意志決定をするほうがはるかに難しいとは、これまでの人生でま