ソ連のTVは、1939年にモスクワとレニングラードでの小規模な放送から始まった。第二次世界大戦に突入して暫く停滞するものの、終戦後は徐々に拡大して、各地に放送のネットワークができる。1967年にはモスクワから全土に放送可能になった。TVは重要な啓蒙・プロパガンダ装置でもあり、ソ連邦閣僚会議付属テレビ・ラジオ国家委員会の厳格な管理下に置かれていた。 とはいえ、TVがイデオロギー装置として本格的に認知されるには、少し時間がかかる。当初は週に数時間~数日の放映で、映画やスポーツ中継が中心。時代はまだまだラジオ優位だったのだ。 1960年1月、ソビエト共産党中央委員会は決議「ソビエトにおけるテレビの今後の発展について」を採択。この中で、TVは「マルクス・レーニンのイデオロギーと道徳、およびブルジョア思想に対する敵意に基づく共産主義教育を国民民衆に施す重要な手法」と位置付けられた。 この文言はいかに
ソ連100周年(ロシア革命100周年)の2017年に向けて、未来の子孫たちに国民がメッセージを書き、タイムカプセルに入れた。当時の人々は、100周年のはるか前にソ連が崩壊し、東西冷戦が終結しているなどとは思ってもいなかった。 ソ連50周年(ロシア革命50周年)の1967年に当時の国民が子孫に残したタイムカプセルが、次々と開封されている。中でも印象的なメッセージ5通を、「ロシア・ビヨンド」が選んだ。 ノボシビルスク市「月と火星を開拓」 「親愛なる子孫さま、今日はソ連政権100周年の特別な日ですね。偉大な栄えある記念日を熱く祝福します。私たちの時代はおもしろいですが、あなたたちの時代はもっとおもしろいのでしょう。私たちは共産主義を構築中で、あなたたちは共産主義のもとで暮らしているはずです。私たちの素晴らしい青い惑星を見事に開発し、月を開拓し、火星に降り立って宇宙へと邁進し続け、宇宙船はすでに銀
上坂 ズドラーストヴィチェ。よろしくお願いします。 ――さすがの発音ですね。今年はロシア革命から100年ということで、上坂さんにお話をお伺いします。 上坂 いいんですか、私で。亀山郁夫先生とかもっと詳しい方はたくさんいらっしゃると思うのですが……。 ――亀山さんでも、佐藤優さんでもなく、上坂さんなんです。 上坂 ありがとうございます。 ――そもそもなぜソ連がお好きなのか。その経緯からお話を聞かせていただけますか? 上坂 高校1年生のときに、YouTubeでたまたまソ連の国歌「祖国は我らのために」を聴いたんです。それまでは恥ずかしながら、モスクワがどこにあるかも知らないくらいだったんですが、国歌を聴いて急に興味が湧いたんです。それで関連動画を次々に見ていって、ソ連にはまったんです。 ――どんな動画を見たり聴いたりしたんですか? 上坂 レーニンの演説とか、プロパガンダ映画の一部とか、軍歌とか。
冷戦において最も激しく行われたのはミサイルの開発競争であったが、 このミサイル開発競争のために行われた宇宙開発における米ソの戦いは凄まじいものであった。 結果的に米国の勝利によって現在に至る……などといわれていたのは2000年前半まで。 2010年代においてロシアが大量に公開しはじめた宇宙技術関係の特許技術により、米ソの評価は完全に覆ってしまった。 公開されたデータによる最新の評価は「技術力のソ連」「金にモノを言わせてゴリ押しで結果だけ残した米国」というのが現状では極めて正しい評価である。 今回の小説内では米ソの技術力の差がいかほどにあって、どういう状況が生まれたかについて触れてみたい。 短編なのでそんなに話数は増えないはずであるが…… ラヴェル船長の受難とソビエト及びロシアだけが保有する衛生管理技術 2017/10/03 22:00(改) 少佐!減速できません!助けてください!……え?ソ
★ルスタム・カーツ『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』(梅村博昭訳、世界浪漫派叢書、共和国、2017/06) Рустам Кац, История советской фантастики (2013) 革命後のソ連文学史は、ファンタスチカ(SF+幻想文学)による権力闘争の歴史だった――。粛清、雪どけ、そしてペレストロイカまで。本国ロシアでは社会学者や報道関係者が「事実」として引用した、教科書にぜったい載ってはならない反革命的メタメタフィクション、まさかの日本語版刊行! (帯文より) 待ってました! 折しも文学の社会への影響や虚構と事実の違いについて考えている最中のわたくしには、天の恵みのような1冊です。うれしいなあ。 もちろん、そんなわたくしの個人的事情とはまったく関係なく、こんな面白い本を見逃す手はありません。だってほら、こんなふうに始まるんですよ。 ソヴィエト連邦の歴史には、こんに
鈴木頌の発言 国際政治・歴史・思想・医療・音楽 中身が雑多なので、右側の「カテゴリー」から入ることをお勧めします。 AALA関連記事は「aala_newsの編集日記」http://blog.livedoor.jp/aala_news/ に移りました(6Nov.2023) 「ラテンアメリカの政治」(http://www10.plala.or.jp/shosuzki/ )がH.Pで、「評論」が倉庫です。「なんでも年表」に過去の全年表の一覧を載せました。 大テロルをやっているうちに、ブハーリンの経歴が気になった。彼はロシア革命の指導者の中で最高の知識人だ。知的エリートと言って良いだろう。 ウィキペディアからかんたんに経歴を拾っておく。 1888年モスクワに生まれる。両親は教員で、父はモスクワ大学で学んだ数学者だった。知的な雰囲気の家庭で育ったブハーリンは、少年時代は、父親の影響で蝶や鳥類に熱中し
ソ連時代、70年代のおばあちゃんの部屋を再現したドールハウスの記事があったので紹介します。 ものすごく細かく作られています。どのくらい時間がかかったのでしょうか?? 以下翻訳です。 70年代のリビング、ソ連、ルームボックス Гостиная 70-х, СССР, румбокс 皆さん、こんにちは! 私はとても長かったけど、とても面白いプロジェクトを終えたので紹介したいと思う。 70~80年代のお年寄りのリビングのミニチュアである。 サイズは1:12 材料:Foamcore(Foam board)、バルサ、突板、貼れる色紙、発光ダイオード、シルク、バンブータオル、ガラス、鏡、皮、アクリル絵具、ワイヤー、様々な瓶など。 写真を厳密に選んでいたがやはりとても多い 🙂 先ず言っておきたいのは、ミシンは買ったものである。唯一自分で作っていないもの。 部屋に入ると、こんな風景。 心地よいランプの
6月14日(土)に開催されました、ソ連カルチャーカルチャーでおそロシ庵のカーチャがプレゼンをしました「ソビエト料理」についての資料を公開します。 会場に来れなかった方はこのような発表をしたんだなと雰囲気を感じてみてください。 会場に来た方は復習としてお楽しみ下さい。 発表時よりもより詳細な説明となっております。 関連記事: ・グッと来るソ連工業製品 ソ連カルチャーカルチャーまとめ1 ・著作権って?ソ連のパクリ音楽 ソ連カルチャーカルチャーまとめ3 ・ソビエト時代に考えられ食べられてきたソビエト料理を紹介します! ソ連料理はどこから来たのか? ロシアの料理伝統を基にしてできたものがソ連料理です。 20世紀まで食べていた料理、使っていたレシピを受け継ぎながらふるいにかけた。 まずはイデオロギーの関係で今までの上流階級の文化を全て排除したので自ずと彼らの食文化も消えていった。 ソ連時代はとにかく
ソ連型システム崩壊から何を汲み取るか──コルナイの理論から 松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 経済 #リスク・責任・決定、そして自由!#コルナイ#ソ連型システム さて、30年前ぐらいから世界中で迫られた「転換X」の正体は何か──国家主導体制が崩れて、「小さな政府」に転換することだと思われていたけど、そうでなかったのなら何だったのか──ということをこれからお話ししていくわけですが、これを、当時この転換を提唱していた経済学者の言っていたことを振り返ってみる中から、確認したいと思います。 このときキーワードになるのは…… リスクと決定と責任 ということです。 さらにもう一つ、 予想は大事 ということも覚えておいて下さい。 それで、まず、一番典型的だったソ連型の経済システムがなぜ崩壊したのかを検討することから始めたいと思います。 ソ連も崩壊して20数年になりますので、若い人たちには
企画・構成: 宮崎 駿 特別協力: 高畑 勲 主催: 財団法人徳間記念アニメーション文化財団 協力: 福音館書店 展示期間: 2007年5月19日(土)~2008年5月11日(日) 『3びきのくま』というお話を知っていますか? 新しい企画展示では、絵本『3びきのくま』を取り上げます。 「子どもたちが大好きで、繰り返し読んでいるこのお話を、映画にすることはできないだろうか。」 宮崎監督は、機会あるごとにこう考えていました。しかし、たどりついたのは、「このお話は"映画にできない、とっておきのおはなし"だ」という結論だったのです。 『3びきのくま』とは、こんなお話です。 「女の子がくまの留守宅に忍び込み、スープを飲んだり椅子を壊したりベッドに寝たりと好き勝手に過ごしていると、くまの家族が帰って来て女の子にかみつこうとする。しかし、くまは逃げる女の子に追いつけなかった」 なんとも単純で尻切れトンボ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く