これまで中世のアングロサクソンの王様や支配階級の人々は、農民やその他の人々がなかなか口にできない、肉料理が中心の贅沢な食事をしていたと信じられてきた。 だが、この説を覆す研究結果が4月末に発表された。その最新の調査結果によると、王や支配階級は、実際のところはそれほど肉を口にしておらず、振舞われていた食材自体は平民たちとほぼ同じ。パンを主食に、野菜やスープを食べていたという。 この研究はイギリスの考古学者や歴史学者らによって行われたもので、彼らが導き出した結果は、5世紀から11世紀にかけてイギリスで埋葬された2000体以上の人骨の分析に基づく。 同研究チームのひとり、英ケンブリッジ・シドニー・サセックス大学の歴史家であるトム・ランバートは、「特権階級のみが不釣り合いに多くの肉を食べていたという証拠はない」と、米紙「ニューヨーク・タイムズ」に語っている。 同氏らは、中世の人々の肉の消費量は、動