全国8万の神社を傘下におく宗教法人「神社本庁」(東京)事務方トップの田中恒清総長(74)が11日の理事会で、総長を辞任する意向を表明したことが同庁関係者の話でわかった。総長を指名する立場の鷹司尚武統理は受け入れる方針。近く理事会が開かれ、次期総長について協議する見込みだ。 田中氏は石清水八幡宮(京都府八幡市)の宮司で、2010年に総長に就任し、総長3期目。過去に「神道政治連盟」幹事長などに就任。現在は日本会議の副会長も務める。神社本庁では職員宿舎の売却が問題化。解明を訴えた幹部職員2人が懲戒処分になり、一部の理事から総長への批判が出ていた。(編集委員・藤生明)