スマホやタブレットPCなどスマートデバイスの浸透で、広告コミュニケーション・ビジネスにも地殻変動が起きている。ビジネス、オーディエンス、テクノロジーの視点から研究開発を行う電通総研・研究主席の奥律哉さんと、マスメディアとインターネット両方の業務に精通する電通デジタル・ビジネス局次長、植村祐嗣さんが4回にわたって、これからのメディアの展望と課題を語り合った。 横に拡散していくコミュニケーションの仕組みが必要 奥:マスメディアとネットメディアの連携・融合は、これまではマスの側がネットを使って双方向性をどう高めるかが課題とされてきました。でも、いま双方向性をいかんなく発揮しているのはネットユーザー同士で、テレビ放送を観て「あれはこうだよね」と興味を持った人同士の繋がりがソーシャルメディアでできたりする。そういう中でメディア側は情報発信をトリガーにして、ネットと連動したコミュニケーションをどうデザ