マスメディアが「第四の権力」だとはよくいわれることだが、舛添要一氏によれば、派閥の崩壊した自民党では「メディアが最大派閥になった」という。与野党のねじれで官僚機構の調整機能が麻痺してしまった現状では、「大連立」騒動を読売新聞が仕掛けたように、メディアが権力の空白を埋める第一権力になったのかもしれない。 きょうの「サイバーリバタリアン」で取り上げた電波の話は、先週のICPFシンポジウムで話した内容だが、そのあと、ある無線の専門家に「池田さんの言うことは、技術的には正しい。しかし、あなたの理屈はアメリカでは通るかもしれないが、日本では無理だ」といわれた。彼は、この話は「最初からVHF帯は放送業界が取り、UHF帯は通信業界に60MHz空けるという結論が決まっており、『懇談会』はその結論に誘導するセレモニーにすぎない」という。UHF帯(710〜770MHz)を空けるのは「アナアナ変換に携帯業者の
米国メジャー新聞社14社の株価が、過去3年間で230億ドル、42%失われた、と。同じ期間に、世の中一般の株価はどうだったかと言うと、S&Pが17%アップ。ということで、比較上かなりつらい。 生き残りをかけて各社オンライン化を推進、それなりに成功しているのだが、しかし、それだけではダメなのであった。 例えば、New York Timesは、紙からインターネットへの変革を積極的に推し進めており、最近の四半期ベースで、オンライン収入は8千万ドル、前年比26%増。(同時期の新聞収入が7億3千万ドルで、営業利益が330万ドルなので、まだ紙媒体依存度は高いのだが。)オンライン版の方は2005年から1年ちょっと有料サービスとし、月7ドル徴収、年間1千万ドル(10億円強)までのビジネスになったが、2007年9月に廃止、全て無料になった。廃止時点で23万人の購読者がいたそうです。 とは言っても、オンライン事
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動画で生活できる人が出てくれば面白い 有料会員制に続いて、ユーザー同士でお金を流通させられるような仕組みが入れられれば面白いと考えています。面白い動画を作った人に、1円でもお金を払えるようになって、例えば、ゲームをプレイするゲーム動画だけで生活していくという人がでてきておかしくないと思うんですよ。 お金が出てくることで新しい文化も生まれるし、それで食っていけるような人が出たらもうちょっと面白さは加速するかなと思っていて。 すごく楽しそうにゲームする「永井先生」という方がいらっしゃって、独り言を言いながらゲームをプレイする動画がニコニコに上がってるんですけど、彼、動画のファンからプレイステーション 3(PS3)をもらったらしいんですよね。あまりに面白いから、ネットで見た人が「PS3をやらせたらもっと面白いんじゃないか」とプレゼントしてしまった。 コミケって、面白い本を作ってる人にみんなでお金
NBCとNews Corp.が立ち上げた新しいインターネット動画サイト「Hulu」がついに日の目を見ることになった。Huluは米国時間10月29日、約100種類のTV番組と映画を揃え、プライベートベータとなった。Huluは、数回の延期の後、当初の約束どおり10月にウェブサイト公開となった。 Huluは、TV番組、映画、動画クリップを閲覧および共有できるウェブプラットフォームだ。(「NewTeeVee」に投稿されているPDFファイルによると)プログラムのラインアップはかなり魅力的なものといえる。コンテンツを提供しているのは、FOX、NBC、E、Bravo、FX、SciFi、USA、Universalなど。個人的には、「Lost」「Adult Swim」など、私個人が気に入っている番組がないのには少しがっかりしたが、今後、他のTV局や映画会社が参加することに期待したい。 Huluでの動画共有は
著者プロフィール:新崎幸夫 南カリフォルニア大学のMBA(ビジネススクール)在学中。映像関連の新興Webメディアに興味をもち、映画産業の本場・ロサンゼルスでメディアビジネスを学ぶ。専門分野はモバイル・ブロードバンドだが、著作権や通信行政など複数のテーマを幅広く取材する。 ニワンゴの動画サービス「ニコニコ動画」の快進撃が止まらない。9月21日にネットレイティングスが発表した調査レポートによれば、ニコニコ動画の8月月間の総利用時間は前月比で52%増加。いまだに成長が衰えず、1.5倍増のペースで成長を続けている。ユーザー1人あたりの平均訪問回数、および平均利用時間では、いずれも“ネット動画サービスの代名詞”であるYouTubeを抜き去った。 このうねりに、コンテンツホルダーも反応している。MTV Networksのほか、吉本興業やエイベックスといった企業が動画コンテンツの提供を決めた(10月10
今やごく一部の「特権階級」=マスコミ人だけでなく、名もないネットユーザーがブログやSNSを使って誰でも簡単に情報発信できる時代である。 そんな社会の大変動期にあって、既存メディアの象徴ともいえる新聞社が生き残りをかけた新戦略を次々と打ち出し始めた。大新聞はインターネットをどう生かすかのか? それとも新聞はネットの大波に飲み込まれるのか? ここでは各新聞社のキーマンを直撃し、彼らのネット戦略や時代認識などを読み解いていく。 人間がメディアに接する時間は24時間以上にならない 産経新聞社は今からちょうど2年前の2005年11月1日、それまで自社が行なっていたデジタル事業を引き継がせる形で、新会社の産経デジタルを設立した。その産経デジタルは1年後の2006年6月、ニュース記事にブログをからめた新しいコンセプトの情報サイト「イザ!」(iza!)をスタートさせ、世の中をアッと言わせた。 MSN産経ニ
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "BCML" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2012年8月) BCML(Broadcast Contents Markup Language)とは、ARIB STD-B35で定義された、ARIB STD-B24におけるマルチメディアコンテンツとARIB TR-B14、ARIB TR-B15におけるPSI/SI情報を伝達する為に用いるメタデータを集約したXMLデータの一形式である。 かつてARIB TR-B15 BSデジタル放送の時代では、コンテンツ保持形式は放送機器ベンダごとにバラバラであった。コンテンツオーサリングツー
せっかく高いお金を払って携帯に音楽をダウンロードしても、データは所詮機種変するまでの命。機種変したあとに同じ曲をダウンロードしたら、料金は2回支払うことになる。miniSDカードやLISMOなどを使えばデータをバックアップする方法も一部あるとはいえ、キャリアを替えたらデータは引っ越しできない。 また、最近増えてきている携帯向け動画配信サービスを見ると「小さなデータで解像度も低いムービーなのに、なぜこんなに高いのだろう」と思ってしまう。DVDを買ったり、PCでネット配信されているのと同じ内容のムービーを携帯で見たいと思えば、それぞれの機器ごとにお金を払ってダウンロードしなくてはならない。それもなんだか納得がいかないし、自力で動画コンテンツをエンコードし、携帯で見ているというユーザーはまだまだ少ない。 携帯とPC、それぞれの問題点 一方、PC向けにネットでコンテンツを配信する業者も、実は深刻な
米Veoh Networksは6月20日、オンラインでのビデオ視聴に役立つ機能を搭載したアプリケーション「VeohTV」β版のリリースを発表した。 VeohTVを利用することで、FoxやCBSなどの大手テレビネットワーク、YouTube、Google Video、MySpace、Veoh.comなどが提供するビデオコンテンツを、テレビを見るのと同じ感覚で視聴できるようになる。 VeohTVをPCにインストールすると、画面上に番組ガイドが表示される。Fox、CBS、NBCといったチャンネル別に、コンテンツを閲覧することが可能だ。またキーワードで検索すると、Web全体からその言葉にマッチする動画が一覧表示される。お気に入り機能を使えば、見たい番組を定期的にダウンロードしたり、好きなビデオをダウンロード、お気に入りとして保管できる。 また過去に視聴したビデオやお気に入りから、ユーザーの好みに合っ
平川くんのブログを読んだら、堀江貴文元ライブドア社長の裁判についてコメントがしてあった。 「クール」だ。 ぼくたちがマスメディアでけっして読むことができないのは、この種のクールでラディカルな分析である。 http://plaza.rakuten.co.jp/hirakawadesu/ どうしてこのような「まっとうな」分析がメディアには掲載されないのだろう。 おおくのメディアはたぶん「うちの読者にはむずかしすぎる」という理由で掲載を見合わせているのだろう。 だが、メディアは「できるだけ読者に知的負荷をかけない情報」だけを選択的に提供し続けていることについてもうすこし病識を持った方がいいと思う。 日本人全体が知的に劣化してゆくことでたしかに短期間的にメディアは利益を得ることができる(仕事が楽だからね)。 けれども、それは短い期間だけだ。 読者のリテラシーをひたすら下方修正することを競い合ってい
カウンターを見るともうすぐ899万である。 今日明日中には900万に到達するであろう。 となると、次は1000万である。 だいたい一日1万アクセスであるから、100日後、6月くらいには大台に乗る計算になる。 1000万アクセスという累計もびっくりだが、一日1万という数にもよくよく考えるとびっくりである。 一日1万ということは一月30万。 月刊誌で30万部売れているものはごくわずかしかない。 文芸誌なんて月刊5000部くらいである。 すごいね。 ただ、この30万は同一読者が繰り返しアクセスしているので、実数はずっと少ない。 それでも、同一読者が継続的に個人ブログに書かれているコメントを読み続けることは、読者の情報判断や使用語彙に微妙な影響を与えずにはおかないであろう。 学術雑誌については「インパクト・ファクター」というものが掲載された論文の被引用回数に基づいて算定される。 個人ブログでも世論
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