ASD群がASD文を判断し、TD群がTD文を判断する際に、腹内側前頭前野が有意に活動した(京都大学の発表資料より)[写真拡大] 京都大学の米田英嗣特定准教授らによる研究グループは、自閉スペクトラム症(ASD)患者は、自身と類似したASD特徴がある人物に対して共感的な反応を示していることを明らかにした。 これまでの研究で、ASDのある人たちは、ASDのある登場人物の記憶検索に優れていることが分かっている。しかし、ASDのある人たちは、ASDのある人について考える時に共感が起きているかどうかについては明らかになっていなかった。 今回の研究では、ASDの成人15名とASDではない成人15名を対象に、「ASDの特徴がある人物の行動パターン記述文」と「ASDでない人物の行動パターン記述文」を読んでもらい、自分に当てはまるかどうかを考えてもらう実験を行った。その結果、ASDの人たちは、ASDの特徴があ
コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕
「理由もなくほえたり、かみついたりする」「突然決まった場所で排せつしなくなった」―。飼い主の家族と同じ存在のイヌやネコが突然理解できない行動を取り始めたら、どれほどショックだろうか。そんな変異を病気として捉え、治療や研究に携わっているのが東京大学附属動物医療センター (東京都文京区)の行動診療科だ。 「ペットとして長年飼育され続けたイヌやネコが、飼い主との間に突然生じるトラブルは、大きな問題になる」。同科を担当する獣医動物行動学研究室の武内ゆかり教授は「治療に当たる側として分かるのは、イヌやネコも人間と同様、心を病むことがある。ただ、治療は可能だ」と強調する。 受診理由はイヌもネコも、飼い主や周囲へのかみつきや引っかき、ほえたてなどの攻撃的行動が多い。ただネコについては、決まった場所に排せつしなくなる「トイレ問題」で悩んでいる飼い主が多いが、なかなか受診には至らないようだ、と武内教授は分析
【7月24日 AFP】米歌手シェール(Cher)さんが支援していることで話題になった権利運動がある。パキスタンで独りぼっちになっているゾウ、カーバン(Kaavan)の権利運動だ。しかし飼育環境を改善しようという運動の効果はまだ限られている。 カーバンは32歳のオスのアジアゾウで、精神疾患を患っている。たとえだいぶ前から約束されていた新しいパートナーがやって来たとしても、今よりも良い飼育環境がなければ未来は暗い。 首都イスラマバード(Islamabad)のイスラマバード動物園(Islamabad Zoo)でカーバンが鎖につながれていることが明らかになると、その飼育環境に対する怒りが世界中に広まり、嘆願書には20万人以上の署名が集まった。 だが、園の職員らは、飼育環境の問題ではなく、2012年にパートナーに先立たれたカーバンには新しいパートナーこそ必要なのだとコメントし続けてきた。 し
歴史上に燦然と輝く“知の巨人”はひとまず置いておくにしても、社会全体を考えれば我々は過去の人間よりも現在の人間のほうが平均の知能が高いはずだと考えているのではないだろうか。確かについこの前までは……と、今後は過去形で語らなければならないかもしれないという、ちょっと驚かされるニュースが話題を集めている。 ■江戸時代よりも人間の知能が低下 アムステルダム大学の心理学者、ジャン・テ・ナイジェヌス教授が昨年に発表した論文は世の「進歩的」な人々に大きなショックを与えるものであった。ナイジェヌス教授の研究によれば、現代人はヴィクトリア朝の時代よりも知能指数が14ポイント低下しているというのだ。 イギリスでヴィクトリア女王が在位したのは1837年から1901年で、日本でいえば江戸時代後期から明治時代後期である。日本が最初にイギリスとの国交をはじめた時代でもある。20世紀の半ばから今日まで特に日本では相次
【吉田晋】身の危険を感じると、その「記憶」は精子を介して子孫に伝えられる――。マウスを使った実験で、個体の経験が遺伝的に後の世代に引き継がれる現象が明らかになった。米国の研究チームが科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス電子版に発表した。 実験は、オスのマウスの脚に電気ショックを与えながらサクラの花に似た匂いをかがせ、この匂いを恐れるように訓練。その後、メスとつがいにして、生まれてきた子どもに様々な匂いをかがせた。 すると、父親が恐怖を感じたサクラの匂いのときだけ、強くおびえるしぐさをみせた。孫の世代でも、同様の反応が得られた。 父マウスと子孫の精子のDNAを調べると、嗅覚(きゅうかく)を制御する遺伝子に変化の跡があり、脳の嗅覚神経細胞の集まりが大きく発達していた。これらの変化が親の「教育」によるものでないことを確かめるため、父マウスから精子を採り、人工授精で子を育ててその脳を調べると、同様
2008年に行われたタナー講義をもとにした、人間の協力傾向をめぐる進化心理学についての本。前半はトマセロの講義、後半はその講義のディスカッションに参加していた他の研究者からのコメント。トマセロの研究がどのようなものかは、一番さいごのスペルキからのコメントがよくまとまっていて、分かりやすかった。 トマセロは、マックス・プランク進化人類学研究所*1で、幼児とかチンパンジーとかでの実験を通して、進化心理学的な研究をしているみたい。 最近、協力がどうして進化したのかという関する本がいくつか出ていて、なんか流行ってんのかなーという感じがしたので、読んでみた。 以前読んだ、スティーヴン・ミズン『歌うネアンデルタール』 - logical cypher scape2でも、音楽の起源として、ホミニドの協力行動との関わりが重視されていた。 時々、グライスとかネーゲルとかサールとかの名前も出てきて、この分野で
1日が24時間以上あれば良いのにと思った経験はありませんか? 時間を増やすことはできませんが、脳をうまくだませば、1日が長くなったように感じさせることはできます。ソーシャル共有アプリ『Buffer』のチームが、その仕組みを説明しています。 これまでの人生を振り返ってみてください。1週間を4週間ぐらいに感じたり、1時間が数日間にも思えたりと、時間が永遠に続くように感じた時期はありませんか? その時期に何をしていたかと考えてみると、おそらく自分にとってまったく新しい、集中力を要することをしていたのではないでしょうか。 おもしろいことに、「自分のしていること」に集中すると、実際に時の流れが遅くなるのです。正確には、脳がそのように感じる、と言ったほうが良いかもしれませんね。脳神経科学者のデイヴィッド・イーグルマン氏は、とても興味深い例を使って、そうした時間の感覚の仕組みを説明しています。 イーグル
イワシやサバなどの青魚に多く含まれる「オメガ3系脂肪酸」の割合が多い食事を取ることで、恐怖や苦痛を伴う記憶を緩和させる傾向があることが動物実験でわかったと、国立精神・神経医療研究センター(東京都)の関口正幸室長らの研究チームが19日、発表した。 不安障害などの発症予防に役立つ可能性があるという。20日から京都市内で開かれる脳神経分野の合同学会で報告する。 オメガ3系は、DHA(ドコサヘキサエン酸)やαリノレン酸などの不飽和脂肪酸。実験では、オメガ3系と、植物油に多いオメガ6系(リノール酸など)の含有割合を変えた餌を食べさせた複数のマウスに、怖がって動かなくなる程度の電気ショックを与えた後、再び動きだすまでの時間を比較。3系、6系はいずれも必須脂肪酸だが、食事の欧米化が進み、日常生活での3系の摂取量は、6系に比べて減っている。3系と6系の割合を1対7〜8にした餌を与えた32匹は、動き出す
眠い...でも仕事が...コーヒーでも飲もうかな...でも、コーヒー飲んでも効かないことが多いんだよね...という方へ。 コーヒーってそんな風に、眠いけど起きていたい! というときに飲むこともあれば、食後などになんとなく飲むこともありますね。でも、眠気覚まし効果を期待するなら、コーヒーは計画的に飲まなくちゃいけないようですよ。 カフェインに効果を発揮させるためには、まずは体からカフェインを抜く必要があります。カフェインの作用は通常思われているより微妙なもので、それを左右する要因がいろいろあり、中でも最大の要素は、飲む人が持っているカフェインへの耐性です。1週間から10日かけて、場合によっては徐々に摂取量を減らしながら、体からカフェインを抜いていかなくてはなりません。 注:生物学的、遺伝的要素もカフェインの効果に影響しますが、誰しもそうというわけではないです。この記事はあくまで、コーヒーや紅
京都市左京区で開催されている「人体の不思議展」(23日まで)について厚生労働省が「標本は遺体」との見解を示している問題で、会場近くに住む生命科学が専門の大学名誉教授が、「死体が展示されているため精神的苦痛を受けた」として、主催する同展実行委員会(大阪市北区)に損害賠償を求め、20日にも京都地裁に提訴することが19日、関係者への取材で分かった。 提訴するのは、日本科学者会議の生命倫理研究委員会のメンバーでもある京都工芸繊維大学の宗川吉汪(そうかわよしひろ)名誉教授。宗川名誉教授が原告側代理人とともに同地裁を訪れ、訴状を提出する予定。訴状によると、宗川名誉教授は、同展会場の京都市勧業館(みやこめっせ)近くに居住。昨年12月4日から同展が始まり、「会場に死体が多数あるため、平穏な生活を営む権利を侵害され、多大な精神的苦痛を受けた」と訴えている。 損害賠償額については検討中で、原告側代理人は「
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く