博報堂若者研究所リーダー 原田曜平 2013年時点で19~30歳の人たちを、幅広く「さとり世代」と呼んでいます。主に、新人類世代・バブル世代の子供たちにあたります。きょうは、彼らがどのような時代に育ってきたか、その背景や特徴から、「さとり世代」の本音と消費行動を考えてみたいと思います。 このさとり世代が生まれた時代背景のひとつめは、「少子化世代である」ということです。 1990年生まれの世代人口は約120万人で、団塊ジュニア世代が、毎年200万人以上生まれていたことを考えると、人口が約半減していることがわかります。 特徴の2つめは、「不景気しか知らない」ということです。 バブル崩壊後の「失われた20年」という言葉がありますが、さとり世代は人生のほとんどを、あるいは、すべてをこの時期に過ごしてきました。バブル経済はリアリティのないものなのです。 私は一貫して、「さとり世代の満足度は、