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ブックマーク / yskszk.hatenadiary.org (9)

  • pêle-mêle - サルトルは終わっていないよ

    永野潤(id:sarutora ou id:zarutora)さんはみずからのはてなダイアリーで、さかんに「サルトルフォビア」(サルトル嫌悪)が日のアカデミズムで蔓延しているのを指摘している*1。そこでおよばずながら、援護射撃に出たくなった。 なお構造主義やポスト構造主義の思想家で、オレがまともに読んだことがあるのはロラン・バルトだけである。そこで以下はバルトに焦点を当てて話を進める。いまではバルトはサルトルの失墜に一役を買った思想家のひとりだとされている。サルトルが世を去ったときに「朝日新聞」に掲載された記事も、そのように書かれていた。 しかしトリッキーな仕掛けをほどこした自叙伝"Roland Barthes par Roland Barthes"(ed.seuil,1975)には、「私が好きなものと好きではないもの」(J'aime, Je n'aime pas)を列挙した断章があり、

    pêle-mêle - サルトルは終わっていないよ
    umeten
    umeten 2008/03/19
    >「サルトルをもって『行動する知識人』の時代は終わった」なんて平気でほざいているのは、日本の大学でアカデミック・ポストを得て、安穏と生活しているフランス文学者だけなのではないか 終わらせて自己欺瞞、と
  • 二重のマジオタ - pêle-mêle

    封印作品の謎―ウルトラセブンからブラック・ジャックまで (だいわ文庫) 作者: 安藤健二出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2007/05メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 109回この商品を含むブログ (74件) を見るほかの章もぱらぱらと拾い読みしつつ、第二章まで読了。第五章「萌える行政」で、三鷹市水道部の一件に触れられていたのが、思わぬ収穫。と書いても何のことなのか判らないひとが多いだろうから、詳しく説明する。 三鷹市水道部は毎年6月の水道週間に、節水啓発ポスターを作成、配布していた。これだけならよくある「お役所仕事」だが、1991年からOさんという職員が独断専行するかたちで、人気アニメのキャラクターをポスターに起用(と書くと、まるで実在の人物のようだ)するようになった。これはけっこう三鷹市民の話題になったようで、当時三鷹に住んでいたオタク文化に興味のない友人も、「水道週間

    二重のマジオタ - pêle-mêle
  • p�le-m�le - 所詮は男性

    Hopeless Homeless - 吉田秋生への違和感 http://d.hatena.ne.jp/akio71/20061215#1166159381 とても興味深い記事だが、吉野朔実とよしながふみにはそれなりに詳しいが、メインで論じられている吉田秋生には疎く、「インテリ男性やサブカル好き男性が誉める少女漫画しか読まない男性」の典型であるオレが議論に加わっても混乱するだけなので、紹介にとどめる。 ただ個人的な関心事を書くなら、初期はハリウッド映画海外ミステリーを思わせるサスペンス作品を描いていた吉野朔実が、『少年は荒野をめざす』(1985年)をきっかけに急速に「内面化」したきっかけは何なのだろうと、たまに考えることがある。だいたいこの時期から男性が少女漫画を読むのが珍しくない光景になり、デビュー誌が少女漫画誌ではない女性漫画家が増えたのだが、関係はあるのだろうか。 あと『純情クレイ

    p�le-m�le - 所詮は男性
    umeten
    umeten 2006/12/19
    >急速に「内面化」 っていうけど、サスペンスってのがそもそも密室的で固定的な内面世界の産物ではないか。何ら、驚くべき急変とは思えない。
  • pêle-mêle - 川原泉と同性愛

    「真面目な人には裏がある」が単行になったのがきっかけで、川原泉作品の同性愛描写がまたもや問題になっているようだが、これは問題にするほうがおかしいのではないか。ふだんはあまり漫画を読まないひとが、川原泉というスキの多い作家をたまたま見つけて血祭りに上げている、といった感さえある。 そう、たしかに彼女の作品は「スキが多い」。しかし「スキ」が目立つのは、それなりにきちんとした物語が描けるからであって、同性愛者への偏見にまみれた「お話にならない」作品しか描けないのであれば、もとより誰も問題にはするまい。反動的な言動で知られている人物が中国韓国にどれだけひどい悪口雑言を浴びせても、優雅に無視するのが作法となっているのと同じように。ギュンター・グラスがSSに所属していたのがスキャンダルになったのは、グラスがまさかそんな人物だとは思えなかったからで、川原泉にも同じ構造が当てはまるのではないか。期待値

    pêle-mêle - 川原泉と同性愛
    umeten
    umeten 2006/09/20
    >(そもそも「引いて」しまうような存在だからこそ、「マイノリティー」と呼ばれているのだ) こうまで露骨に差別意識をむき出しにするのかこの人は。幻滅もはなはだしい。
  • 2006-08-25

    問題はなぜ誰もこれを引用しないのか、である。 吾輩の尊敬する筋向の白君などは逢う度毎に人間ほど不人情なものはないと言っておらるる。白君は先日玉のような子を四疋産まれたのである。ところがそこの家の書生が三日目にそいつを裏の池へ持って行って四疋ながら棄てて来たそうだ。白君は涙を流してその一部始終を話した上、どうしても我等族が親子の愛を完くして美しい家族的生活をするには人間と戦ってこれを剿滅せねばならぬといわれた。一々もっともの議論と思う。 文体で見当が付くであろうので、出典は書かない。 上野の国立博物館にて「若冲と江戸絵画」展を観る。平日の午前中だというのにすごい人出であった。展覧会順路逆走を趣味とするオレにはやや辛い環境。ゆえに詳しい感想は書けないが、若冲はピクチャレスクな作品ばかりを描いていたわけではないことが判った。伝暁斎の「達磨図」があったのも収穫。 その後は上野動物園に移動する。

    2006-08-25
    umeten
    umeten 2006/08/26
    猫殺しのホラー作家に対する夏目漱石からの回答。
  • pêle-mêle - 仏独の対立いまだ根強くて■仏独戦争

    夜中にコンビニで強精剤(薬事法が改正されてから、こういうものもコンビニで買えるようになった)を嬉しそうな顔をして買うアヴェクを見かけ、索漠たる感情に襲われる。ほかにやることはないのかね、君たちは。 はてな界隈で「モテ非モテ」論争がまた騒がしくなってきたが、これをオレなりに整理すれば、文化文化として享受する層と、文化を社交の道具として利用する層の対立となる。これは19世紀のヨオロツパ(とりわけ音楽文化)において顕著となったドイツ的な価値観(「芸術のための芸術!」)とフランス的な価値観(サロン的交流のための芸術)の対立の問題を蒸し返しているだけで、何の新しさも生産性もない。 ではなぜそんな論争がいまだに繰り返されているのか。それはそれぞれの国の歴史的背景を考慮せず、ドイツ的なものとフランス的なものを一緒くたに摂取した明治以来のこの国の不幸なのであろう、おそらくは。

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  • pêle-mêle - ネットではコストとリスク 反比例

    むかしから気になっており、この日記でも過去に書いたことがあるはずだが、鉄道ファンとオーディオファンには女性が極端に少ない。これはつまり、興味の対象があまりにもハードウェア寄りになると、女性人口が一気に減るということなのだろうか。たとえばアニメ、漫画ゲームといったソフトウェア産業の世界では女性向けの作品が豊富にあり、女性ファンは当たり前のように存在する。また鉄道を利用した長距離移動やオーディオ装置を用いた音楽再生を愛好する場合でも、興味の比重がソフトウェア(コンテンツ)にあるときは「旅好き」「音楽ファン」と呼ばれ、これは別に女性が少ないわけではない(むしろ女性のほうが多いかもしれない)趣味になる。 「ネットで発言するのは、コストは安いがリスクは高い」 あるひととメッセンジャーで会話していたら、こんな話になる。いわゆる初心者のひとは、コストの安さばかりに目を奪われ、リスクまでは思いが至らない

    pêle-mêle - ネットではコストとリスク 反比例
  • 2005-12-01

    regicatさんから送られたトラックバックで、ドリコムのMyClipが問題になった時期があることを知る。 http://d.hatena.ne.jp/regicat/20051201#p1 MyClipは自分で使ったことはまったくなく、あとから「芸能・スポーツ関係のニュースばかりがクリップされていて、個性がなくて面白くない」という評判を聞いたのだが、その背景にははてなブックマークやfc2ブックマークと同じようなトラブルがあったわけか。 オレは「他人のサイトにさり気なく言及するのが好きな日人には、トラックバックよりもソーシャルブックマークが向いている」と思っていた。しかしこうした実例を知ると、「知らないひとからリンクされたり言及されたり引用されたりするのは、何が何でもイヤ」というひとが多数派なのだなあ、と気付かされる。 しかし不思議なことに、MM/Memoではこうしたトラブルが起きない印

    2005-12-01
    umeten
    umeten 2005/12/01
    「対話」を禁じる日本的世間は死ねばいいのに。
  • 東京ブロガー/その他のブロガー - pêle-mêle

    道玄坂で創発的に呑む。ウェブでは以前から知っていたが、直接の面識はなかったかたがたにご挨拶。出版業界やIT業界にかかわる30代の男性が多かったのが印象に残る。これは「東京ブロガー」ならではの特徴ではないだろうか。かつてマスダ氏から、「関西にはマスコミ関係やIT関係の就職先が少ない。そのため人文系の大学院が、サブカルチャーに興味があり、ふつうの会社に就職したなくない(できない)ひとたちの受け皿になっている」と聞かされたことがある。これはすなわち関西に住んでいるかぎりは、「全国区」に羽ばたく機会がないわけで……と、所詮は「東京区」にすぎないものを無意識に「全国区」と書いてしまったおのれの不明を恥じるばかりなのだが。

    東京ブロガー/その他のブロガー - pêle-mêle
    umeten
    umeten 2005/11/20
    なんちゅか、「東京ブロガ」ーってのを諧謔的に使う時点でなあ……
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