ネプチューン・原田泰造の映画初主演作『ジャンプ』が今週末から公開される。元々役者志望で俳優養成所に通ってたこともあるだけに、念願の単独映画初主演に気合入ってるそうだ。原田が演じるのは、付き合ってた彼女に突然失踪される男の役。ドラマではコメディ続きだが、今回はいたってシリアス。そういえば現在公開中の『犬と歩けば』でココリコ・田中直樹が演じる主人公も、突然彼女に置いてかれて途方に暮れる役だった。お笑い芸人には、そういう頼りなくて優柔不断な等身大の男が似合うということなのか…。原作は、平成12年度「本の雑誌」ベストワンに輝いた佐藤正午の同名小説(ISBN:4334733867)。佐藤とは20年来の友人である竹下昌男が監督する。 『ジャンプ』 5/8(土)〜6/11(金)まで 【監督】竹下昌男【原作】佐藤正午「ジャンプ」(光文社文庫)【脚本】井上由美子【撮影】丸池納 【出演】原田泰造/牧瀬里穂/笛
ジャンプ (光文社文庫) 作者: 佐藤正午出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/10/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (61件) を見る「リンゴを買って五分で戻ってくるわ」主人公のガールフレンドはそう言って、サンダルを突っ掛けると扉を閉めた。そして、戻ってこなかった。 読み終えた直後、思わず溜め息をついてしまった。かつて、こんなにもリーダビリティの高い小説を読んだことがあっただろうか。しかも、それは次から次へと新事実が浮かび上がり読者を飽きさせないという無粋な手法によってではなく、たった一つの、しかし無視できない大きな謎ひとつによって作られているのだ。果たして、彼女はどこに消えてしまったのか、どうして戻ってこないのか。これは上質の恋愛小説であると同時に失恋小説でもあり、そして冒険小説でありミステリであり、何よりも……ネオ・ハードボイルドだろ
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