紫色のクオリア (電撃文庫) 作者: うえお久光,綱島志朗出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2009/07/10メディア: 文庫購入: 101人 クリック: 2,229回この商品を含むブログ (312件) を見る『人間』が『ロボット』に見える少女毬井ゆかりと、その友人であるマナブの物語。 2話の短編+αの構成となっている作品で、1話目に当たる「毬井についてのエトセトラ」は友人であるマナブの視点から、人間がロボットに見えるという少女ゆかりについての話を重ねていく感じ。エキセントリックなゆかりとマナブの関係は微笑ましいのですが、後半まで行って、これはただそんな単純な話じゃないのだと痛感。 昔からの友人だったはずで、今はゆかりに憎しみすら向ける七美が語った、ゆかりについてのこと。事象が『認識』することで規定されるのならば、『人間』が『ロボット』に見えるというゆかりの世界は、普