<魔法使い>の様子は奇妙だった。彼もまた、言葉を発したまま、次の語をつむがずにいる。彼の背に、あたしはこわばったものを感じた。表情を見ることはかなわなかったけど、雰囲気で顔に浮かぶものを知ることができる。 「そう」 左眼の青年が冷静な声音でつむいだ。 「あのときのことを思い出したようだね」 引きの凶悪さがデフォになってきたなあ。それにしても、時間軸の移動はだんだんと要になってきた気がする。こうなると<魔法使い>の過去が気になりますね。 → 感想
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