例えば幸運を呼ぶ石、夜な夜な髪が伸びる人形。そういった特殊な何かをもつ「アンティーク」を売っているのが俺のバイト先「付喪堂骨董店~FAKE~」だ。ただ、FAKEの名のとおり、噂や逸話があっても売っているものは偽物ばかり。それにも関わらず、店で買った幸運を呼ぶ石を持っていたせいで、事故にあったと怒鳴り込んできた女子高生たちに囲まれて、俺とバイト仲間の咲は、彼女たちの言う呪いの石を持たされたが…… 高校生の刻也とひとつ年下の咲のふたりがメインですが、時折ちゃちゃを入れてくるカッコいい美人、オーナーの都和子の存在も大きいですね。そんな「付喪堂骨董店」の関係者が、偶然を呼ぶことができるアンティーク、どんな病も治してくれる・不治の病にかかるというふたつの真逆な逸話を持つ像、書いたことは消さない限り忘れることができないノート、お金が宵越しできない財布など、偽物のアンティークを売る店に、本物のアンティー