グーグルのマインドフルネス本『サーチ・インサイド・ユアセルフ』以下、SIY。 前回の記事からの続きです。 今回はまず、ポール・エクマン博士という心理学者の、善良さによって人生が変わった体験談を紹介します。 また、マインドフルネスを会話やメールなどに役立てる方法にも触れていきます。 10分間の会話で経験したこと ポール氏はアメリカ心理学協会の、20世紀を代表する心理学者100人に選ばれたほどの人物。 しかし彼は少年時代のつらい経験のせいで、大人になっても週二のペースで怒りを爆発させては後悔していたそうです。 あるとき彼は、インドにて仏教僧たちへの講演を頼まれたものの、僧侶などおかしな連中だと思っていたので乗り気ではありませんでした。 それでも娘に説得されて出向いたところ、ダライ・ラマと対面で話す機会に恵まれました。 会話は10分間でしたが、そのときポール氏は自分の全存在の中に「善良さ」が満ち