朝日新聞の木村伊量社長が行った年頭あいさつをきっかけに、紙媒体の「右肩下がり」ぶりに対する危機感が改めて広がっている。 木村社長は、消費税をきっかけに財務基盤が弱い新聞社が経営破たんする可能性に触れたうえ、「デジタル・ネイティブ」と呼ばれる世代について「彼らがある突然、紙の新聞を読み始めることは期待できるでしょうか」と述べ、この世代が年齢を重ねたとしても紙媒体の復権は難しいとの考えを披露した。 「食うか食われるかの戦いです。体力がない新聞社がギブアップして」 木村社長のあいさつは2013年1月4日に行われ、この全文が業界紙「新聞情報」1月9日号に掲載された。あいさつでは、消費増税をきっかけに経営環境がさらに厳しくなることを指摘する中で、 「食うか食われるかの戦いです。体力がない新聞社がギブアップして、新聞業界の地図が塗り変わるようなことも頭に入れておく必要があります」 と、財務基盤が弱い新
今週のコラムニスト:マイケル・プロンコ [2月5日号掲載] 大みそかの晩になると、毎年「しまった」と思う。商店もレストランも早じまいするのを、すっかり忘れているからだ。大みそかの東京は、SF映画で大災害に襲われた町のように人っ子一人いなくなる。となると行き場は2つ。神社で震えながら初詣の列に並ぶか、暖房の効いた部屋でぬくぬくとテレビの前に座るかだ。 私が日本で過ごした最初の年の大みそかは、衝撃体験だった。どうして店が全部閉まってるんだろう。みんなどこでパーティーをしてるんだろう。新年の花火の音を聞いて銀座を歩きながら、私は首をひねった。日本の人々が初詣の参拝先かテレビの前に集まっていることを、そのときの私は知らなかった。 昨年の大みそかは家で食事をした。家族が初詣に行こうとしないので、テレビの前に集まりNHKにチャンネルを合わせた。大みそかの特別番組を見たことがなかったわけではない。だがい
◆改造される「身体」 明治初期、徴兵制が導入されたさい、兵士たちは奇妙な歩き方をした。なんば歩きである。右手と右足、左手と左足を同時に出し、すり足状態で歩く。指導にあたったお雇い外国人が目を剥(む)いて驚いた、といわれる。 当時、富国強兵に向けて、日本人の身体の改造が急務であった。同時期の学制発布でも、体育教育には大きな重点が置かれた。 逆に言えば、近代は身体の改造がなくしては始まらなかった。フランスの哲学者、ミシェル・フーコーは「監視と処罰」というサブタイトルを持つ『監獄の誕生』のなかで、こう指摘した。 「身体の運用への綿密な取り締まりを可能にし、体力の恒常的な束縛をゆるぎないものとし、体力に従順=効用の関係を強制する方法」として、近代は「規律・訓練(ディシプリン)」を求めた。監獄だけでなく、兵舎や病院、工場、学校などが対象であった。 とりわけ監獄では、多くの囚人を監視するために、一望監
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2013年02月12日 (火)食物アレルギー 学校給食の安全は 食物アレルギーのある子どもの数は増えているといいます。こうした子どもたちが、学校で安全に過ごすには、給食での配慮が重要です。去年12月、東京・調布市の小学校で、チーズなどにアレルギーのある女子児童が誤ってチーズ入りの給食を食べた後、ショック症状を起こして亡くなりました。実は、誤って給食を食べてアレルギーを起こしたケースは平成20年度までの4年間で全国の小学校で528件報告されていて、気を付けていても事故は起きてしまっているのが現状なのです。どうすれば、こうした事故を防げるのでしょうか。 給食の時間、子供たちの元気な声が教室に響きわたります。大阪府の大阪狭山市立北小学校に取材に行きました。 3年生の女の子が食べているのは食物アレルギーの原因となる食材を使わない「除去食」です。
JOC調査で聞き取り役が聞かれ役!“二役”演じ茶番も 日本オリンピック委員会(JOC)は8日、柔道を除く五輪競技31団体の強化担当責任者へ暴力、ハラスメント行為の聞き取り調査を終えた。7日に15団体、この日16団体の聞き取りにあたったJOCの福井烈強化担当理事は「すべて『ない』という回答だった」と報告。ただ、舞台裏は、茶番と受け取られても仕方のないものだった。 衝撃の告白だ。日本バレーボール協会の森田淳悟強化事業本部長は「今日は聞く側と聞かれる側、両方やりました」と明かした。サッカー、トライアスロン、カヌー、スキーの調査をした後、向かい側の席に移動し、“聞き取られた”のだという。「同じメンバーで僕が席だけ動いた。質問も同じだからね」。“二役”を演じた強化担当者は他にもいたという。 JOCの市原則之専務理事は「今回は出発点。これから重層的に調査をする」と2日間で31団体の聞き取りという拙速な
読売新聞社の全国世論調査で、スポーツ指導での体罰について聞くと、「どのような場合でも認められない」が52%だった。 ただ、「場合によっては認めてもよい」は41%で、「認めてよい」も4%あった。 男性は「認められない」47%と「場合によっては認めてもよい」45%が拮抗(きっこう)。女性では「認められない」が57%に上った。20~30歳代では「場合によっては認めてもよい」が57%で多数だった一方、40~50歳代と60歳以上では「認められない」がそれぞれ51%、57%となった。
ローマ法王庁によりますと、ローマ法王ベネディクト16世は、11日に行われた枢機卿を集めた会議で、今月28日をもって辞任することを明らかにしました。 ベネディクト16世は、その場で枢機卿たちに対し、「何度にもわたって、神に対し良心に照らして考えた結果、高齢に達しているわが身が、法王としての職務を全うすることができないという確信を持った」と、辞任する理由を説明したということです。 ベネディクト16世は、85歳で、高齢に加え、健康不安がしばしば取りざたされていました。
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